茨城県東海村のJOC臨界事故で被爆した作業員の、被爆から
亡くなるまでの様子、治療内容、医者や看護婦の思い、ご家族の
対応が書かれています。
この事故で亡くなられた作業員2人のうちの1人の被爆時の様子。
臨界に達して放射線を浴びた直後に、嘔吐し意識を失う。
染色体(すべての遺伝子情報)はバラバラに破壊されている。
染色体やリンパの意味、治療の様子が分かりやすく書かれています。
染色体が破壊されたということは、新しい細胞を作る情報を失ったということ。
ごく分かりやすい細胞分裂と言えば皮膚。新しい皮膚が作られて古いものは
垢となってはがれていく。
しかし、この本に出てくる作業員は最初は少し赤くなっている程度だったのが
皮膚がはがれ再生できず、他に臓器も何もかもが変わり果てていきます。
零コンマ何秒という瞬間に・・・すべてがボロボロに。
放射能が怖いものって言うのは何となく分かっていたような気がしていたの
だけど、どのような症状が出てどのような経過をたどるのかを読んで、こんな
ひどいことがあった事故の後に起きてしまった原発事故に、人間の愚かさを
感じます。それとも日本人の愚かさなのかな。
亡くなった方の奥さんが、
『また同じような事故は起きるのではないでしょうか。所詮、人間のすることだから
・・・という不信感は消えません』
最初から最後まで涙が止まりませんでした。
