サイコロ分析(その①) | ドッピョのバドミントンブログ

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^^こんにちはっ

 

さて、ブログ復帰したばかりですが、さっそくガッツリ系の記事を投稿してみます。

実は復帰した一番の理由がこれでしてね。

頭デッカチで小難しい話だけど、アブレッシブに書いてみます。

 

では、さっそく。

 

 

これは、自分が勝手にそう命名したゲーム分析です。

確率論がベースとなっており、これを使って試合中にリアルタイムで優劣を判断します。

ちょうど1年くらい前から温めてきて、既に自分のバドでは試験運用をしているところ。

 

この分析は、未来のスコア(結果)を予測します。

結果を事前に察知することが出来るため、必要な修正プランを試合中に練れるわけです。

また、これは囲碁でいうところの形勢判断や目算(もくさん)に相当する技術であり、囲碁においてはごく普通に行われていることであって何ら不思議な話ではありません。

 

 

ここで唐突に質問ですが。

バドミントンの勝ち負けにおいて重要な意味を持つ情報とは何だろう?

この問いに対する自分の答え・・・、それは点差です。

 

例えば、18-12で勝ってるゲームがあったとして。

そこで重要な意味を持つのは、6点という点差にあります。

自分が何点取ってるかや、相手に何点取られてるか・・・という情報よりも、点差こそが重要な意味を持つと思います。

 

 

----- ちょっと話を変えて、例えば囲碁の対局を例に出すと -----

 

 

 

囲碁は陣地の数が多い方が勝ちになるゲームだけど。

対局結果は、『黒3目半』っというような、双方の陣地の差だけが記載されます。

仮に、黒が陣地を70目確保していたとして、その70という数字はほとんど注目されません。

それぞれの陣地の数ではなくて、差分の方が注目されるんです。

 

その理由は色々だけど。

自分が陣地を沢山取っても、相手も同じように陣地を沢山とれば、結局はイーブンですよね。

また、相手の陣地を減らしても、自分の陣地も同じように減らされたら、やっぱりイーブンです。

お互いに石を交互に打つ囲碁では、差し引きの結果生じた差分こそが意味を持ちます。

”差” が重要なんですっ (`◇´)ノ

 

自分が+10点取っても、相手も+10点取ったなら、意味としてはゼロ。

自分が+50点取っても、相手も+50点取ったなら、やっぱり意味はゼロ。

自分が-20点減っても、相手も-20点減らしさえすれば、結局意味はゼロ。

そういう話。

 

 

 

話をバドミントンに戻しますね。

 

自分より強い相手と対戦した時、ジリジリと点差が離れるのが普通だと思います。

序盤では、2-3だったものが、6-9となり・・・10-15と少しずつ離れていく。

終いには、14-21という結果となって負ける。

 

この時、得点率を見るとそれは2対3の関係になっています。

こっちが2点取る間に、相手は3点取っている。

この2対3という割合が、最終結果の14-21に倍数として繋がってるわけね。

もし、自分と相手の力量が2対3の関係にあるなら、結果が14-21になるのは必然です。

 

↑今書いたこの事情が、サイコロ分析の根幹になっています。

 

自分が何点とったか、相手に何点取られたか・・・実はそこは重要じゃありません。

この例でいうと、2対3の得点率・・・この割合が重要。

割合が点差を生む直接原因だからです。

もし、これが3対3だったならどうなりますか?それは21-21になりますよね。

つまり点差は生まれない。

 

サイコロ分析では、この2対3の割合や3対3の割合のことを、サイコロの目と呼びます。

そして、バドミントンの現在ルールにおいては、1ゲーム21点マッチなわけだけど。

この21点の中に複数のサイコロが存在している・・・という具合に考えるんです。

 

 


 

↑イメージ的には、こんな風ね。

 

得点の意味によって分類を行い、それが何のサイコロに相当するかを判断する。

この例では、21点の内訳を5個のサイコロで表現しています。

それぞれのサイコロには、相手と自分における得点の割合が設定されており。

そして実際に注目するのも、得点ではなくて割合の方です。

 

 

 

(^。^;) どうでしょう・・・そろそろ頭が痛くなる予感がします?;;w

とりあえず、一番上にある ”凡ミスのサイコロ” を例に説明してみますね。

 

ゲームをしていると、誰しもが一定の確率で凡ミスをすると思います。

だいたい有力プレーヤーのシングルスだと、1ゲームにつき平均3回くらいでしょうか。

勿論プレーヤーのレベルで回数は変わりますが、重要なのは回数ではなくて割合。

 

凡ミスが5点だろうが10点だろうが、相手も同じ数やらかしてるなら意味としてはゼロ。

意味がゼロなら、そのサイコロは勝敗と無関係なので無視すれば良い・・・という具合ね。

もし、平均3回の凡ミスが妥当ならば、この3点は互いに予約済みのサイコロだと言えます。

言い方を変えると、1ゲームにつき計3回の凡ミスまでお互いに許されているということです。

 

だから、自分が凡ミスで失点して相手にリードされた場面があったとしても。

そのケースで言うなら、サイコロ分析は現状を ” 点差はない ” と評価します。

つまり、現実スコアで負けていたとしても、同点状態にあると評価するわけです。

勿論、相手が将来的に凡ミスを3回やってしまうはずだから・・・というのが論拠の前提です。

 

ふざけた考えだと思う方もいるでしょうが・・・、、 

(-"-;) これね・・・結構当たるんですよ;;

21点という長いスパンで捉えてみると合致することが多くて、だから記事にしています。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

^^さてさて、とりあえずはここまでね。

話の続きは、その②の記事へ引き継ごうと思いますが、最近実際にあった話をしますね。

 

普段行ってるガツガツ姉妹クラブのゲーム練習での一コマです。

ドッピョはクジ引きの結果、男ダブvs女ダブ になりました。

 

↓各プレーヤーが持ってるポテンシャル(バド能力)は、こんな感じ。

 

相手の女子に結構強い人がいたけど、チームの総合力はこっちが優勢だと判断していました。

この時、凡ミスのサイコロには4点を設定してゲームに臨みました。

サイコロの目としては、4対4です。

つまりチームとして、計4回までは凡ミスしても大丈夫。

 

(ーー;) ところがね・・・、ゲームが始まった途端にペアのBさんが凡ミスを多発・・・;;

まだイレブンの折り返しにも達してないのに、前半で4回も凡ミスをしていた。

 

これには参った・・・;;

設定した4点を、しかもまだ前半なのにBさん一人で全部使い切ってしまったんですよ;;

Bさんの表情を見ると、女ダブ相手だし巻き返せるから大丈夫ぅ~~と楽観的。

 

(@◇@;) マヂかぃな・・・;;

とりあえず、冷静に頭の中でチームの借金を算出しました。 借金は-5点です。

ドッピョはそれまで凡ミスはゼロでしたが、これからしてしまうはずなので-2点。

それから、前半これだけ凡ミスを重ねたBさんは、後半で-3点はまたやらかすだろうと計算。

 

このチームの借金-5点というのは、現実のスコアの中にはまだ現れていません。

サイコロ分析の未来予測の中だけの予約事項であり、ドッピョの頭の中での評価点です。

 

この計算をしていた自分は、正直相当ヤバイ事になってるぞ・・・と思ってました。

女ダブとの力量差はそんなに大きくないので、-5点の借金は重いぞ・・・っとね。

 

しかし、ゲームが中盤に差し掛かかるとあっさり逆転に成功して、一見問題なく勝てそうになり。

Bさん的には、予定通り巻き返して問題ナッシングゥ~~みたいな表情。

ところが、ゲーム終盤で追い上げをくらい、スコア20-20の延長ゲームに突入する事態に・・・;;

 

Bさん的には想定外の事態だったんでしょうね・・・。

ドッピョの方を向き直り、『ヤバィですよっ!;;』っと発破をかけてきた・・・w

中盤で逆転に成功したから、Bさん的にはそのまま突き離して終わるはずだと思っていたっぽぃ。

 

結果から言うと、一応このゲームは勝てました。

 

 

ここで、今回のサイコロ分析が何を示していたのか、その意味を考えます。

サイコロ分析は、前半にBさんが凡ミスを多発したことで、ゲームがもつれることを示唆しました。

勿論、ドッピョはそれを察知していたし、具体的にスコアの予想もしていた。

 

問題はBさんです。

Bさんは、ゲーム中盤で逆転したことで楽観視していたんです。

 

ゲーム中盤で男ダブが逆転したことは、一見すると未来予測がハズレたかに見えます。

未来予測ではもつれるはずだったのに、あっさりと逆転してしまったからね。

しかし、結果を見れば大当たり。

 

未来予測は確率論に基づいているので、現実スコアに結果がすぐ現れないことも当然あります。

しかし、途中どのようにスコアが変化しようとも、それは未来予測が示した方へ収束していく。

確率論なので長いスパンで見た時に現実化していくんです。

 

Bさんは途中の現実スコアを見ながら一喜一憂していたと思いますが。

自分としては、逆転できた時も何かおかしい・・・こんな簡単に済むはずはないんだが・・・。

っと、ゲーム中ずっと懸念しながらやっていました。

そして終盤になって、やっぱりこうなったか・・・;;、というわけです。

 

今回の例はサイコロ分析の成功例というか。

その未来予測が妄想ではないことを示す一つのサンプルだったと思います。

内容的にも分かり易かったし、自分としてはまぁまぁ満足。

 

 

あぁ~~あとね^^;;

サイコロ分析・・・これをやり始めたらゲーム中のイライラがちょっと増えたかも・・・(汗;;w

だって、原因が分かっちゃうんですよ・・・。

 

今回の例で言うと、Bさんがやらかしまくった前半の凡ミスがもつれた原因です。

途中で逆転したことで、Bさんはその事実をチャラだと思っているでしょうけどね。

しかし、そのやらかした事実は確率論の数字の中にきっちり残っています。

サイコロとして頭の中に分類されているのでね・・・、全部が丸分かり。。

 

普段曖昧にして済ませていたものも、きっちり全部分かってしまう・・・。

気づかないフリで見過ごしてきたものも、露見してしまう・・・。

(-"-;) 今後のバドライフ・・・ごまかしが利かなくなりそうです;;w

 

ではでは、また次回の記事で m(_ _)m