回内からストロークの深遠へ (回内:10話) | ドッピョのバドミントンブログ

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^^こんにちは

長かったこのシリーズも、この記事で最後の纏めに入ります。
本当、長かったですね・・・書いてる方も疲れました。 (^_^;) ぇ?無駄口が多いからだって?…あらまっw

さて、ここまでをざっとおさらいしますと。

■ 第6話では、昔のドッピョのスイングをご紹介して、それについて無駄話(笑

↓昔のドッピョのスイング

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■ 第7話では、「回内・回外」のセットを軸に、ネジれの増大とスピンの重要性をとりあげました。

肘の小さく素早い回転によって始まる腕のネジれ、そしてそれを実現するためには腕のリラックスが重要。
↓こんな図を使ってご説明。
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■ 第8話では、第7話の話を基にして昔のドッピョのスイングがダメな理由を説明。

(※要約)
空間をスパンッと単調に切るような軌跡のスイングを否定、軌跡はもっと歪まなければいけないことを示唆。
また、スイングの軌跡が歪むことによって、ラケットが寄り道コースへはみ出ることの必要性を提言。
ただし、単にラケットを寄り道コースへ走らせることは間違いであると補足しました。


■ 第9話では、ラギングバックの話と絡めて、引っ張りとネジりの加速についての話。

異なる運動の融合により力がグリグリとかかって溜めが生じる、そしてストロークの軌跡は歪められると。
また、ネジりのコントロールは引っ張る力でするべきだ…ということも同時にご説明。

↓それらをこんな図を使って説明してきました。
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(^o^)ノ ではいよいよ最後っ、頑張っていきまっしょい!
この第10話では、ストロークの在り方と絡めて話を進めていき、最終的に全体の動きを通しで追ってみたいと思います。

まず、話の出だしとして、ストロークの在り方について。
直接的には↓こちらの記事と深く関係します。

参考記事 ⇒ 「ストロークを考え直してみる (ストローク:10話)」

↑この記事の中で、ラケットを縦に振るイメージの縦振りと、横に振るイメージの横振り。
この2つを比較しながら話をしていました。
で、今現在のドッピョは横振りを基本イメージに据えていまして、図にすると↓こんな風です(下の右側の図)。
(※縦とか横っていう表現が適切かは分かりませんが…体をコマのように回すイメージが ”横” です)

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(※ただ、横振りを基本イメージにするとは言っても、縦の要素もスイングには当然含まれます。)

ストロークの改良で思考錯誤していた時に、リン・ダン選手の扇状に動くラケットの動きを見ながら、、
”スイングの際に肘はあまり上げないのが本当なのでは?” っと思うようになったんですね。

そして同時に、それならばストロークは横振りを基本とするのが良い・・・と考えるようになりました。
肘を上げないのならば、横振りイメージの方が体を回転させた時のラケットの移動量が大きいのでショットの威力を上げるにはこっちの方が有利・・・と考えたんです。

↓肘を上げないスイングと横振りを組み合わせると、回転半径が大きくなってラケットの移動量が増す。
(下の右側の図の話ね)

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で、この時さらに、 ”回内もやり易い気がする…” という感覚を薄っすらと感じていました。
後に頭の中を整理した時に、何故そう感じたのかその理由が分かりました。

第7話の中で、”肘の小さく素早い回転” の話をしたと思うんですが。
肘を上げずに横振りをすると、肘に水平回転の動きが生じてそれがそのまま第7話の肘の動きに繋がっていくんです。
肘の操作云々のことを細かく考えずとも、自然にその動きへスムーズに移行できるというわけ。
結果 ”回内がやり易い・・・” という感覚を抱くことに繋がったんです。

↓つまり、この2つを組み合わせると自然な形で肘の動きを体現できる、要するに相性が良いんですよ。

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ここまで見て来ると、回内とストロークの在り方には直接連携する部分があったと気付きます。
第7話の中ではストロークと絡めた話はしていなかったので、ネジりの起点となるために肘をどう操作するのかという…「回内と肘の関係」という意識が強かったと思いますが。
今に至ると、「回内とストロークの関係」に直接発展してきたというわけね。

「ストロークの在り方」が「ラギングバック」の導入部となり、それが「回外⇒回内」への連鎖へと繋がる。
なので、”回内” を論じることは、ストロークの在り方を含め全部ひっくるめた話になります。

例えば、頭の中で縦振りのストロークイメージを抱いてプレーをしている人がいたとして、その人に回内だけの説明をした場合。
情報の受け手には、ドッピョが思い描く回内とは違ったイメージとして捉えられてしまうかもしれない。

別に縦振りがいけないとか、そういう話をしてるわけじゃないですよ?
ここで言いたいのは、全部が直接に繋がっているということです。
ドッピョが考える ”回内” を誰かに説明するためには、それら全部含めて説明しないと別物になってしまう…、つまり伝えたい内容が伝わらないということ。
多分、どこか1つが欠けてしまうと、全体として言ってる動きが成立しなくなるかもしれない。

m(__)m それを感じていたので、こういう風な連発記事となりました。


さてっ^^
これで、説明したかった内容は全てです、やっとこ全部出揃いました。
ここからは今までの説明内容を、全体の流れを通して見ていくことにします。
また、この連発記事の中では直接触れなかった部分も、補足で付け加えていくことにしますね。

ただその前に。
最初はこうでぇ、次はあぁ~でぇ、最後はこうなる・・・みたいな書き方をしてしまうと一貫性のないカクカクした動きのイメージが頭の中に芽生えてしまうと思うので。

先に、基本イメージを出します。
↓こんな感じです(歪み加工が難しくて、ちょっと変な図になってしまったかも…)。


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(^o^;) こんな感じだとは言いつつ、うまいイメージ図になってないんですが↑。。
ラケットの角度とかは、ちょっと不適切かもしれないのであまり注目しないで下さい。
感じとって貰いたいのは、赤い矢印と緑の線が持つ感覚的なイメージです。

赤い矢印が ”肘” で、緑の線が ”ラケットヘッド”。 そんな風にイメージして図を作りました。
赤い矢印(肘)が割とシンプルな軌跡を描いていくのに対して、緑の線(ラケットヘッド)は赤い矢印の動きに引きずり込まれるように、軌跡を歪めながら追随していくイメージ。

ラケットがギュルルゥ~~~~~~ンッ!っとネジ込まれていく感覚で振ります。
ストローク自体の様相も、スパンッ!っと空間を切るような道筋ではなくて、ネジ曲がった道をギュルリンッ!っと進むような感じ。
第8話で伝えたかった ”寄り道” の感覚はこれなんです。
赤い矢印が描く軌跡のコース、そこからはみ出るように緑の線がその周囲を軌跡を歪めながら遠回りなコースで進む。
この感覚です。

(^o^;) なんか…余計に分かりにくくなっちゃったかな?…
ぅぅむむ…、やっぱり即興で作った図がまずかったか…(-"-;A
でも、歪みを表現するには…ブツブツ

とりあえず、もうここまで来たので勢いで突き進みます(^^;
それでは全体を通しで見ていきますね。

ストローク全体を4つのステージに分けて。
第1 ⇒ 第2 ⇒ 第3 ⇒ 第4 として、ざっと見ていきます。

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■ 第1:テイクバック

↓参考画像:リー・チョンウェイ選手のジャンピングスマッシュ時のテイクバック
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(^o^;) ぇっと…別にジャンプしてる必要はないんですが、画像の使いまわしということで(笑
要するに、いわゆる半身になりましょ・・・っという話ねw
ただ、今回の連発記事の中では直接触れませんでしたが、ここは補足しておくことがあります。

腕のネジりを利かせたストロークへ変更した直後は、最初はほぼ間違いなくショットが浮くようになるかと思います(ついでに左右の方向も狂う)。
理由は簡単で、ラケットヘッドの加速時間を長く取るスイングに変わったためです。
ラケットヘッドのトップスピード(スピン速度を含め)を最大化するために、加速距離・加速時間 それらを長く必要とするストロークに変わったので、今までと同じ感覚で振ると振り遅れてしまうんです。
(ドッピョ自身の体験からそう思っています)

つまり、振り始めからインパクトまでに必要とする時間がこれまでより長くなります。
(^o^;) まぁ…、やるとすぐに分かるかと思います。 腕にかかる負荷が大きくなってサクッとは振れなくなりますから。
そこでテイクバックの話が出てくるんですが、半身の姿勢を深く取る方がストロークにマッチするんです。
半身を深く取ると体幹をひねる時間も長くなりますから、これでタイミングが同調するんです。

要するに、半身の姿勢をこれまでよりも深くしっかり取るようにしましょう!って話。
ストローク全部を含めてモーションが大きくなりますが、それはショットの威力と引き替えなので仕方なし。
但し、より筋力が向上すれば、より小さいモーションから振り遅れずに打てるようになると思います。


■ 第2:体幹のひねりから肘の小さく素早い動きへ

テイクバックの後、腰辺りから体をひねってストロークが開始されると思いますが。
その部分、少し補足します。

これまでの説明において、横振りを基本イメージにするのが良い…と書いてきました。
しかし現実的には、打つ時には体を斜めに傾けることが多いと思います。
その時、横振りのイメージはどうなっちゃうの?っていう話なんですが、”体に対しての横振り” なので自分の体が斜めに傾いていてもそれは変わりません。

↓雑な図ですみませんが、大雑把に図にするとこんな感じです。
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↑体をコマのように回す…という意味で、”横振り” という言葉を使ってます。
なので、体全体が傾けば地面に対して体が回る角度も当然斜めになっていきますが、それでOKです。
つまり、地面に対して体の角度が変化しても、自分自身の動きの基本イメージは同じということ。

また、体幹ひねりの直前に、利き腕と逆の方の手を回転方向へ先行的に動かしていきます。
半身を深くとった姿勢からショットを繰り出す時には、この先行動作が一つのポイントになるかと思います。

参考記事 ⇒ 「左腕の動きと半身の真価 (ストローク:11話)」

そして体幹の捻りと同調して、利き腕の方の胸を前方へ突き出すような動きへ移行していきます。
横振りの基本イメージで体を動かしているので、胸の突き出しに呼応して肘も前方へ突き出されます。
この瞬間、第7話で話題にしていた ”肘の小さく素早い動き” と動きを連携させるんです。
動きの方向が似てるので、難しいことはないと思います。


■ 第3:ラギングバックからスイングへ

これについては、第9話の話の内容そのまんまです。

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↑肘の初動によって前腕の回転運動が発生しますが、
この時、前腕はリラックス状態にしておいてネジりが生じるのを妨げないようにします。
そうすると、腕にはネジりが生じながら回転運動が起きるはずです。
その直後、回転運動している最中の腕を、肘から引きずり込むように引っ張り出していくんです。

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第9話では、↑この辺りの理屈を細かく説明したつもりでいますが。
多分、実際のスイングの場面では、プレーヤー自身が操作出来る事柄はそれほどはないと思ってます。
(ここで細かくあれやこれやをやると、ストロークがぎこちないものになる…)

唯一の注意点として、前腕をネジる方向に自分自身で力を入れてエィエィッ!とやるのは多分上手くいかないので、引っ張る力を活用して腕をコントロールして下さい。
引っ張る力とは、肘から腕を引きずり込む力と、それからスイングの遠心力です。
引っ張る力がネジりを加速します。


■ 第4:最終加速はグリップの握り込み

グリップの握り込みについては、今回の連発記事内では全く触れてきませんでした。
ですが、現実のストロークにおいては結構大事な部分だと思います。

ストロークによって発生させた力は、最終的に体の末端側へ移っていきます。
最後にビシッとシャトルを叩き込むために、最後の最後に手首から絞り込むようにギュィィーっと力を込めます。
グリップを握りこむタイミングは、きっと体が教えてくれると思います。
(無責任なようですが、そうとしか書けない…)

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m(__)m 以上です。


さて、第6話~第10話まで、順に掲載してきました  (*´Д`) 結構疲れた…。
ぁ…念のためですが、第6話の冒頭でも書いてますが、全部個人的な考えですので内容は責任持てませんよ(笑
また、1年とか経ったら違う考えが芽生えて変化したりするのかな?w
とりあえず、現時点のドッピョのストロークを、回内を出発点にして説明するとこんな風かと思います^^

m(__)m それでは、長い記事にお付き合い頂き、ありがとうございました。
ではではっ