うんこから出たガスで意識が遠くなる
(天邪鬼 24歳 男性 B型)
一人暮らしをしていて便座のカビほど厄介なものはない。
放っておけば便座は黒カビやら赤カビやらで添削された習字のような有様である。
ブラシで落としてもカビはすぐに復活する。
イタチごっこに心が折れるのは大抵が僕の方である。
そんなある日、僕は画期的な解決法を発明した。
便座の奥にあるトイレの貯水槽に直接塩素系カビ取り剤を流し込むのである。
塩素系カビ取り剤とは本来レバーを引くとノズルから泡状になった薬剤がシュっと出てくる製品だが、そのノズルを外して泡になる前の薬液をドボっとトイレの貯水槽に入れてしまえば、流す度に便座が殺菌されてさすがのカビも生育は不能という仕組みだ。
これが意外に上手くいってカビ問題は解決したかに見えた。
そんなある日のことだ。
汚い話だが僕はトイレで読書をする癖がある。
数時間前に前述の処理を施した後、僕は爽やかな気持ちで綺麗になった便座に排便をしていた。
何を読んでいたかは忘れたが、僕はその小説に夢中でついトイレに長居してしまった。
ふと気がつくとお尻の方からシュワシュワと妙な音がしている。
気になって小説を棚に置き、便座を覗き込むと、うんこの周りに無数の泡が発生している。
僕はそこで無意識に息を吸い込んでしまった。
ツンとした臭いが鼻につき、反射的に顔を上げると急に頭がクラクラした。
危ない感じたけれどもう手遅れで、身体のコントロールが効かない。どうやら僕は気付かないうちに有毒なガスを吸い込んでいたらしく、便座を覗き込んだ際にとどめを食らっていたという訳だ。
トイレの床に尻餅をついた。
何とかトイレのドアまで這って行ったがドアノブに手が届かない。
うんこのアンモニアと塩素が反応したのか。それともインドールかスカトールかなど混乱した頭で考えた。このまま意識を失うと本当にヤバいぞ。
人間とはおかしなもので、そこで僕はふと冷静になった。
おい、うんこだぜ。僕はうんこから出たガスで死んでしまうかもしれないんだぜ。
身体に力が満ちて来た。うんこのガスでなんか死ねない。うんこのガスでなんか死ねない。
ファイト、一発。
僕は何とかドアノブを捻りドアの外に倒れ込んだ。しばらく倒れたままじっとしていたら気分も多少良くなり事なきを得た。
しかしあのとき音に気がつかず小説を読み続けていたら、何が起きたか分からずうんこのガスにやられていただろう。
本当に死ぬかと思った。
web ヤギの目よりヽ(゚◇゚ )ノ
ハチが顔とサンバイザーのあいだに入る
(ちょんまげ 40 女性 A型)
若葉生い茂る初夏の頃、私は子供を自転車に乗せ幼稚園に送るところだった。
この季節になると紫外線が気になり、私は顔が全部覆い隠せるほどの可動式のサンバイザーを付けていた。
まるでダースベーダー。見た目は変だが、シミが増えるよりマシ!と意気揚々と自転車にまたがった。
鼻歌まじりの登園途中、一匹のハチ野郎がその黒い的めがけて、サンバイザーのツバと顔の狭い隙間に飛び込んできた。
「ウギャーッッッ」
鼻歌は恐ろしい叫び声と化し、ヨロヨロ、ウネウネのダースベーダーが幼稚園めがけて突っ込んで来る。
自転車は操縦不能となり、壁に激突、手の甲はズル剥け、股間を強打。それでも幸いハチには刺されず子供も無事だった。
通りを歩く園ママ達には、ハチと戦う私の苦悶の表情はうかがい知れず、本当に死ぬかと思った。
後ろに乗せた子供の面が割れているので私の正体はバ レている。
web ヤギの目より!ヽ(゚◇゚ )ノ
(ちょんまげ 40 女性 A型)
若葉生い茂る初夏の頃、私は子供を自転車に乗せ幼稚園に送るところだった。
この季節になると紫外線が気になり、私は顔が全部覆い隠せるほどの可動式のサンバイザーを付けていた。
まるでダースベーダー。見た目は変だが、シミが増えるよりマシ!と意気揚々と自転車にまたがった。
鼻歌まじりの登園途中、一匹のハチ野郎がその黒い的めがけて、サンバイザーのツバと顔の狭い隙間に飛び込んできた。
「ウギャーッッッ」
鼻歌は恐ろしい叫び声と化し、ヨロヨロ、ウネウネのダースベーダーが幼稚園めがけて突っ込んで来る。
自転車は操縦不能となり、壁に激突、手の甲はズル剥け、股間を強打。それでも幸いハチには刺されず子供も無事だった。
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後ろに乗せた子供の面が割れているので私の正体はバ レている。
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