出産でお世話になった病院は、実家のちかくにある総合病院。
これといった決め手があったわけではなく、近場で安心できそうなところは
そこしか選択肢がなかったのだ。
そんな適当な病院選びだったけれど、結果としては選んで大正解。
いまだに、あの入院生活にもどりたいと思うこともしばしばだ。
もともと私の性格はストイックにできているらしく、産後のママをけっして
甘やかすことのない病院の方針がしっくりきたのだろう。
出産後、1時間半ですぐに母子同室となり、赤ちゃん中心の生活がスタート。
時間表の書かれたファイルを渡され、授乳、おしっこ、うんちの時間を記入。
3時間ごとに看護師さんが見回りにきて、授乳時間が3時間をオーバーして
いようものなら、夜中だろうがなんだろうが懐中電灯で起こされる(笑)。
食事もいたって質素。もちろん栄養バランスを考えられていて、量は多め。
食後の問診時には、必ず「全部たべましたか」とチェックしてくれる。
基本的に母乳育児を推奨しており、おっぱいのあげ方や抱っこの仕方、
搾乳の方法、マッサージ方法などなど、これも夜中だろうとなんだろうと、
困ったら教えてくれる。夜な夜な、授乳室へ足を運ぶママが多いわけだ。
赤ちゃんを一番に考える。それが、病院の方針。いたってシンプル。
だから、もらったオムツセットがなくなったら、無料でもらえるし、赤ちゃんに
関するものなら、基本的に何でも揃っていたし、提供してくれた。
搾乳機の試用なんていうのもあったくらい。
ただ、ママにも同じ処遇が与えられるかというと、当然答えはノー!
病院では、はじめに入院セットとして、骨盤サラシや超でかい版生理用品
(これほどでかいのは初めてお目にかかった)などなどがもらえる。
出産時に出血の多かった私は、悪露も多くて、ある深夜、あのでっかい
生理用品が足りなくなってしまったのだ。
そこで、看護師さんに「でっかいの、ひとついただけませんか」と聞くと、
「在庫はないんです」と、そんなはずねーだろっという答えが…
やさしそうな看護師さんもすこし困った微笑。そうか、病院の方針なのね。
彼女が悪いわけではないので、こちらも笑顔で引き下がった。
明朝、売店に行ってみようと思うも、夜は長い。ちょっとツライかも。
それから30分もしないうちに、懐中電灯がチラチラと近づいてきた。
こっそりカーテンから顔を出したのは、先ほどの看護師さん。
「これ・・・あまってたから。内緒ですよ」
彼女は、私が求めていた超でっかい生理用品(笑)を差し出してくれた。
そして、振り返りもせず小走りに去っていった。
ちょっと、、、感動。
こういうときの人の優しさって、すごく身にしみる。
使うのがもったいない(それじゃあ意味ないじゃん!)と思ったほど。
夜中の病室で、「ありがとーーーーっ」と大声で言いたくなった私。
いま思うと、でっかい生理用品を胸に抱きしめる自分の姿はちょっと
笑えてしまうのだけれど。
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未筆ではありますが、たまにはマジメに文章を書いてみようと思いました。