今回は長文になっちゃった。
書いてて楽しかったので、このシリーズは定期的にやろうっと。
そして、個人の感想です。
ギターを始めたばかりの頃、カッコいいなと思い「あんなソロ弾いてみたい!」なんて憧れたりしました。
それは今でも同じで、カッコいいソロを聴くと「いいなぁ~」って思ったりします。
自分のスタイルとして、曲の内ギターソロはほんの数小節なのでその他の部分(バッキング)を大切にするべきだと思ってバッキングを練習しました。
でも、ギターソロって、カッコいいですよね。
カッコいいギターソロ弾けたらモテたかもなぁ。。。
というわけで、シリーズでオレが感じたカッコいいソロを紹介していこうと思います。
ランキングなんてつけられないので、思いついた順番に。
だったらなんかテーマがあった方がいいのかな?
今回は、AORに寄ってしまったかも。
■Manhattan Transfer / Twilight Zone(1979)
●Jay Graydon
Jay Graydonのカッコいいギターソロだけで何曲も浮かんでくるほどの素敵ギターソロメイカー。
Jay Graydonしばりでも書けるな...。
この曲を初めて聴いたのは高校生の頃かな。
当時たまり場になっていた楽器屋さんの常連仲間から教えてもらったんだけど、当時は年上の人ばかりだったので聞いたことのない色んな音楽に触れられ、すごく勉強になったことを覚えています。
そしてその人たちとは現在も交流が続いてます。
さて、このソロは“This is Jay Graydon!”っていう感じのソロです。
そして、ギターソロだけでなく、バッキングも良いですね。
Jay Graydonのソロは、メロディアスであり、ところどころハモっていくソロが多いんだけど、この曲ではハモりが大半を占めていますね。
音色、理性的で良く練られたフレーズの構成、どれをとっても完璧。
この頃のハーモナイザーってハーモナイズするというよりもピッチシフター的なものしかなかったような気がするんだけど...。
EventideのH910が1975年発売、77年にH949を発売しているけど、この時もスケール指定できたかったような...。 使ったことないので定かではありませんが。
ちなみに“Harmonizer®”はEventideの登録商標です。
ハーモナイザーを使っていないとしたら...いろいろ恐るべき精度ですね。
1979年の作品なので振りつけも時代を感じさせますね。
令和の感覚で見るとコミカルに感じます。
これと同じくらい好きな彼のソロはMarc Jordanの“I'm a Camera”
こちらもすごく美しいギターソロ。 そして、要所要所でハモってくる感じが素敵。
そして、ソロ後に歌が入ってくる雰囲気に馴染むような見事な着地。
人によってはこっちの方が良いっていう人も多いだろうなぁ。
そして、Jay Graydonのソロって、サビの後半から歌の隙間を割ってゴリゴリ入ってくるような印象は少なくて上品なイメージがしますね。
■Wilson Brothers / Feeling Like We're Strangers Again (1979)
●Steve Lukather
TOTO結成後のSteve Lukatherによるソロ。
今の彼を知る人からはSSHレイアウトのストラトで弾きまくるイメージだと思うけど、この曲はきっとレスポールでしょう。 TOTOの初期というか、この頃はレスポールを多用してましたね。
なんか、コンポーネント系のストラトを使い、エフェクターを色々使うようになってからの彼の音よりもこの頃の音の方が好きです。
アンプもPaul Reveraが改造したデラリバを使ってましたよね?(違ったかな)
この当時の彼がよく弾くフレーズも散りばめられていて懐かしい。
そしてこのソロは色っぽい。
世のギタリストはチョーキングのピッチに注目してほしい。
教えていた頃に見ていた子とか、知り合い伝手に紹介された子に多かったな。
Youtubeのオススメに出てくるような人でもけっこう多いので、一回しっかりチェックしてみた方が良いと思いますよ。大事ですよ、チョーキングのピッチ感とかビブラートとか...
ビブラートしながらピッチが下がってきちゃう人もいますね。
この頃っていろんな人のアルバムに引っ張りだこだった頃で、タワーレコードに行ってCDを何枚か買って帰り、家に帰ってクレジットを見るとどれかのアルバムには名前があった。
歌の合間にオブリをいれることとか、そこにハモリを絡めるところとか前述のJay Graydonに似てますよね。
似ているけど、絶対的な違いはSteve Lukatherの方がエモーショナルなプレーが多い点ですかね。
このアルバムに収録されているJust Like a Lover Knowsのソロも短いけどカッコいいですね。
オレ的にはJay Graydonのはスーツ着た紳士が弾いているようで、Steve Lukatherの方はTシャツにジーパン履いたあんちゃんが弾いてるイメージです。(笑)
この流れで年代別とかMichael Landauとかのソロを良いのあるし、、、Dan Haffとか....当時のLAのミュージシャンたちにあこがれたなぁ。 自分はまったくそういうスタイルではないけどね。
■The President / Makin' Millionaires (1983)
●Bas Krumperman
今回のラストは、当時はあんまり売れてなかった(と思う)グループ。
でもネット検索するとべた褒めしてる人多いね。 これを聞いたのは高校2年生だったかなぁ...。
当時のバンド仲間の間で流行った。(笑)
パンクロックバンドのボーカルをやってた人も聴いてたのが笑えたな。 The Presidentはオランダ人のPim KoopmanとOkkie Huysdensによるユニットで、もともとはKayak、Dieselなどのグループを経てThe Presidentは結成されたらしい。
Okkie Huysdensは、45歳以上の人なら知ってるかもしれない“Stars On 45”にも参加していた。
この曲が収録されているアルバムホットブラッドサマーは邦題で本当は、“By Appointment Of”。 このアルバムに収録されている曲は捨て曲が無いと言えるくらい良い曲ばかりだし、ほとんどの曲にギターソロがある。 そしてどれもがメロディアスで素晴らしい。 (あれ?オレってメロディアスなソロが好きなのか??)
この曲のソロは入ってくるところからしてドラマティックでカッコいい。シビレルね。
後半に入るあたりから想いのこもったフレーズになり、最後の2小節できれいに着地してきれいにサビに戻れるようにしてるし、ソロ後のサビの歌の中に絡んでこない潔さも素敵です。
絡んじゃいけないわけじゃないけど、この曲の雰囲気にあの音色でああいうプレーをする人が絡んでいったらだいたいウザくなるパターンが想像できるので、これが最適解だと思う。
このアルバム内の他の曲にも好きなソロがあるのでそれはまたいつか...。
っていうか、CDがあったら即買いした方が良いと思う。(新品ではもう無いけど)
書いていてもいろんなことを思い出したりして楽しかったので、次作は少しはやめに書くかも。