dopeⒶdope step.2『コンダクター』プロローグ | dopeⒶdope blog

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【dopeAdope】
森大・林修司・山崎雅志・長谷川太郎・ウチクリ内倉
の5人の俳優と作・演出の広瀬格による演劇ユニット。
こちらは、そんなdopeAdopeの活動をお知らせするブログです。

【プロローグ①】

青海慶は憤っていた。
プロジェクトの途中で新しいチームへの異動を告げられたのだ。
「俺がいなくて困るんじゃないですか?」
オフィスの人達は無視して忙しそうにしている。
きっと有能な自分がいなくなって後悔するだろう。
後悔しろ。
青海は新しい職場へ向かった。

【プロローグ②】

緑ヶ岡典章は驚いた。
「は?」
上司は同じ言葉を繰り返した。
「君はこのチームにいらないから」
聞き間違いではなかった。
別なチームへの異動らしい。
俺って嫌われたのかな? 
ちょっと悲しかった。
異動先では楽できるかな。
緑ヶ岡は新しい職場へ向かった。

【プロローグ③】

山田桃太郎は感動した。
チームの皆が拍手で彼を送り出してくれた。
「君がいなくなって寂しいけど、赤城哲学のプロジェクトだし、君を止めることはできないね」
何かを答える隙はなかった。
山田は喜んで新しい職場へ向かった。
古いビルの地下室だった。
「…おや?」

【プロローグ終】

黄嶋晋平が出勤すると自分の机がなくなっていた。
荷物は全て廊下に出してあった。
付箋が貼ってあり、新しいプロジェクトへ参加する旨が書かれていた。黄嶋は手際よくオフィスのPCを全てクラッシュさせ、空調に催涙ガスを仕掛けると、満足して新しい職場へ向かった。