![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160331/09/dopeadope/4e/5d/j/o0639096013606751686.jpg?caw=800)
青海慶は憤っていた。
プロジェクトの途中で新しいチームへの異動を告げられたのだ。
「俺がいなくて困るんじゃないですか?」
オフィスの人達は無視して忙しそうにしている。
きっと有能な自分がいなくなって後悔するだろう。
後悔しろ。
青海は新しい職場へ向かった。
【プロローグ②】
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160331/09/dopeadope/28/40/j/o0639096013606751699.jpg?caw=800)
緑ヶ岡典章は驚いた。
「は?」
上司は同じ言葉を繰り返した。
「君はこのチームにいらないから」
聞き間違いではなかった。
別なチームへの異動らしい。
俺って嫌われたのかな?
ちょっと悲しかった。
異動先では楽できるかな。
緑ヶ岡は新しい職場へ向かった。
【プロローグ③】
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160331/09/dopeadope/86/da/j/o0639096013606751716.jpg?caw=800)
山田桃太郎は感動した。
チームの皆が拍手で彼を送り出してくれた。
「君がいなくなって寂しいけど、赤城哲学のプロジェクトだし、君を止めることはできないね」
何かを答える隙はなかった。
山田は喜んで新しい職場へ向かった。
古いビルの地下室だった。
「…おや?」
【プロローグ終】
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160331/09/dopeadope/a7/17/j/o0639096013606751729.jpg?caw=800)
黄嶋晋平が出勤すると自分の机がなくなっていた。
荷物は全て廊下に出してあった。
付箋が貼ってあり、新しいプロジェクトへ参加する旨が書かれていた。黄嶋は手際よくオフィスのPCを全てクラッシュさせ、空調に催涙ガスを仕掛けると、満足して新しい職場へ向かった。