海外の反応

積極的な情報公開を=福島原発事故で香港専門家

 【香港時事】福島県の原発事故について、香港エンジニア学会原子力部会の陸炳林会長は16日、「日本の関係当局は外部との意思疎通が不足している」と批判し、積極的な情報公開を求めた。香港のラジオ番組で語った。

 陸会長は「日本当局が事実を隠蔽(いんぺい)しているのか、事故への対応に忙しいのかは知らないが、今回の事故は日本だけでなく、他国に影響する可能性もある」と述べ、同原発の全体状況を公表するよう要求した。

 原子力専門家である香港城市大学の郭位学長も15日、「福島原発に関する情報は一部が隠されているのかもしれない」と懸念を表明している。

 香港は隣接する中国広東省深セン市の大亜湾原発から電力供給を受けており、原発の安全問題に関心が高い。(2011/03/16-11:30

◆原子力時代終焉・統制不能…各国報道も原発集中

20113151637分 読売新聞

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110315-OYT1T00576.htm

【ワシントン】米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は14日、「電力会社幹部はどうすればいいか分からず、完全にパニックだ」とする業界関係者の見方を紹介、最悪の場合は燃料が格納容器の底を突き抜ける「メルトダウン」が起きる恐れを指摘した。

米メディアの関心は、放射性物質の拡散や米国内の原発の耐震性などにも移っている。14日のホワイトハウスでの記者会見では、「同規模の地震に米国の原発は耐えられるのか」「最悪のシナリオでも、アラスカや西海岸に(日本からの)放射性物質は届かないか」といった質問が相次ぎ、米原子力規制委員会(NRC)のグレゴリー・ヤツコ委員長が「距離から見て米国に害が及ぶことは、まずない」などと否定に追われた。

米国内には104の原発があり、電力の2割をまかなっている。カリフォルニア州では地震、中西部では竜巻の脅威があるため、米専門家の間では「日本の事故が、米国内の原発の建築、運用の規制強化につながる可能性がある」との見方が広まっている。

【ソウル】福島第一原発で15日朝に起きた爆発について、韓国のニュース専門テレビ「YTN」は、日本の報道を引用する形で速報。東日本巨大地震を連日、大きく扱っている韓国各紙も同日付紙面のトップは原発で、「ドミノ爆発」(中央日報)、「統制不能」(朝鮮日報)と相次ぐ事故を詳しく伝えた。

韓国政府は風向きなどの状況から、朝鮮半島に放射性物質が拡散する可能性は低いとの見方を示しているが、東亜日報は不安がる市民の声を紹介。日本の事故を契機に「徹底的に点検し、安全措置を講じなければならない」と専門家の話を引用して指摘した。

韓国政府は15日から、カボチャやネギ、ワサビなど日本産の農産物輸入品に対して、被曝(ひばく)調査を開始した。

 

【ロンドン】英BBC放送は、福島第一原発の状況を逐一速報している。英紙ガーディアン(電子版)も15日、2号機爆発について「核の危機がエスカレートしている」と伝えた。

英インデペンデント紙は「日本、最悪の事態へ備え」という見出しで、原発周辺の住民の避難の様子を紹介。

【ドイツ】高級誌シュピーゲル(14日付英語電子版)は、「原子力時代の終焉(しゅうえん)」という見出しで詳報しながら、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故と比較し、「日本政府が安全を確約しているにもかかわらず、再びチェルノブイリが起きる不安が広がっている」と伝えた。

New Scientistは被曝が健康に及ぼすリスクについて書いてます。これは日本のマスメディアの方が詳しい。

Brave New Climateは福島原子炉のデザインと一緒に「業界内部の極秘のソースから得た」事実経過をこのように伝えています。

おそらく事実経過はこうだったものと思われる。

a. 地震発生時、福島第一原子力発電所では原子炉1号機、2号機、3号機が稼働中だった。

b. 地震発生時、3基の原子炉すべてが稼動停止となり、制御棒が差し込まれる。

c. 崩壊熱除去のため冷却は継続した。

d. 稼動停止となった原子炉では崩壊熱が急激に下がる。3GWある原子炉熱出力は1秒で200MWの崩壊熱まで下がり、1時間後には50MWとなるものだが、無視できるレベルまで下がるまでには長い時間(3-6ヶ月!)がかかる。

e. 地震後1時間以内に津波来襲。1号機冷却装置の回路に電気を供給する主電源が失われる。

f. 津波でディーゼル発電機も故障したため、7-8時間はバックアップのバッテリーで冷却装置を稼働。

g. 他の緊急用ディーゼル発電機も持ち込んだものの、ポンプを稼働するに足る電力量を確保できなかった。

h. 冷却が停止した結果、燃料棒が2段階フローで冷却できなくなり(ここは沸騰水型軽水炉[Boiling Water Reactors])、結局は高温となって水蒸気と反応し、水素を生んでしまった(水素爆発)。

ギズのKyle VanHemert記者は、放射線漏れが実際どれぐらい酷いのか調べてくれました。

原子炉のうちひとつに割れ目が入って全炉心溶融が起これば、ヨウ素131が空中と水中に急速に拡散し、出生異常、甲状腺癌その他の問題が起こる可能性が上がるかもしれないけど、医療関係者は目下のところ努めて楽観的に見ています。週末の段階で発電所の制御室内の放射レベルは平常時の1000倍に達したが、発電所周辺ではたった8倍でした。テキサス工科大学環境放射線研究センターのRon Chesser所長はどちらのレベルも人体には影響のないレベルだと言っています。人は宇宙の放射や不可避なソースから年間平均360 mRemの放射線を浴びています。まあ、それでも特にヨウ素131、ストロンチウム-90、セシウム-137は人体に自然に見られる物質を擬態するので要注意ですが。(訳註:水曜現在発電所と周辺地域は人体に有害なレベル...気をつけましょう)