Coccoはなぜ歌うのでしょう。
痛み
「自分の痛みを出す それが歌うこと ひとつ痛いを出せば ひとつやさしいになる」 とCoccoは語っています。
「ライブは生きるために必要 痛みを出し自分を浄化させる作業」 というのはマネージャーです。
Coccoの歌を聴いて、僕が感じたのは痛みでした。聞いていると痛みを感じてしまうような曲が「樹海の糸」でした。Coccoって、心に傷を抱えている人なんだろうなあと思ったのです。それで、調べていくと、リストカットや親の離婚、身近な人の死などの経験があることがわかりました。
彼女がやめた時のテレビの特番では、彼女の歌を「激しい感情表現と静謐なうつくしさ」「怒りと憎しみ、裏切り、痛み、死の感触」と評しています。
死の感触
「樹海の糸」は樹海と使うこと自体、テーマは死というものを含んでいると思います。
歌詞を見ると、「泣き叫び」「永遠」「殺める」「溢れ出る憎しみ」「祈り飲み込んで」など、確かに死の感触を強く感じます。
「Raining」の歌詞をみると、「未来なんていらない」「髪がなくて」「腕を切ってみた」という歌詞が出てきます。
Coccoは高校時代に頭を丸刈りにしたことがあるそうです。彼女の過去を歌っている歌のようです。痛みのある過去を語るのはつらいことだと思います。この歌は哀しさを感じますが、聴く人の心をきれいにするような曲だと思います。
「星に願いを」のCDジャケットにはリストカットの傷の跡が見えます。また、「荊(いばら)(ベスト盤の最後の曲)」では、「手首をしたたる雨は赤く」とあります。Coccoが自傷行為をしていたことを本人も話しています。
エッセイの「愛している」では、死んでしまいたいと想うことがあると語っています。自分が嫌いな時、人が嫌いな時・・・でも、一方で人を好きになりたいから生きたいと思うとも話します。人はみんな愛されるために生まれてきたのに、そうではない現実がある、と語っています。