図書館で“返却されたばかりコーナー”?みたいな場所にあって、タイトルと、表紙で選んだ本。


大当たり♥面白かった。


その男の絵は、怖くて、美しくて、すべてを暴く〜(本の帯から)

短編集です。怖いホラーではなく、謎解き?ミステリーという感じ。
物悲しく、怖い?美しい物語?って感じかな。

物悲しいっていっても、結果的にハッピーエンドもあるし、
イヤミスみたいな「救いがない」話では無い。
(そういうのは、苦手)

時代は、明治に入ったばかり。
料理屋「しの田」に居候することになった火狂と、しの田のひとり娘である真阿(まあ、14歳)を中心にお話が進みます。

(目次)
序幕
座敷小町
犬の絵
荒波の帰路
彫師の地獄
悲しまない男
若衆刃傷
夜鷹御前
筆のみが知る
終幕

作者は、大学で歌舞伎の研究をしてたそうで、
だからか、歌舞伎や浄瑠璃なんかの話も出てきます。

雑誌「怪と幽」に2019〜2021まで連載されていた小説だそうです。

シリーズ化はしてないみたい。残念。
是非是非、続編、書いて欲しいなぁ。