サーチナ 3月19日(土)12時36分配信

 3月11日に発生した、東日本大震災の被害状況が日々明らかになる中、台湾メディアが日本人被災者の態度に敬意を表している。

 日刊紙「聯合報(ユナイテッド・デイリー・ニュース)」は、「世界を震撼させる天災で、日本人に心を動かされた」というタイトルで記事を掲載。「我々の隣国・日本が、地球史上めったにない規模の大きな災難に直面した。だが彼らの態度はいたって冷静。世界中から尊敬を浴びても足りないくらいだ」と伝えた。

 聯合報は「例えば、日本政府は放射能もれの対応で批判を受けていても、日本国民は“世界最高の人民”とたたえられている。人類は原子力発電に対して、あまりにも無知で非常識だった。放射能を恐れている世界の人々は、ニュースを聞き“心理上の被災者”になっているのかもしれない」、「地震被害がなく、放射能の脅威とも直面していない国はどうだろう? ハワイの人々は放射能に効くと言われるヨウ素を買い占め、中国ではヨウ素入りの塩を買うために必死になっている人々がいる。その状況を知った台湾人の中には、不安感を覚えた人が少なくない。ハワイ、中国、台湾……放射能に怯える人々は、少ながらず自国の政府に不信感を持っているのではないだろうか?」と指摘した。

 また、「家を失った日本の被災者は、おにぎりと味噌汁を食べるだけで深くお辞儀し、食べ物のありがたみに感謝している。記憶の中にある豊かで先進的な日本の姿は消えてしまったが、確固たる強さと秩序は守られている。その姿は感動的だ」と報道。「経験豊富で冷静な判断ができる日本政府だが、救助が遅いと国民からの批判を受けている面もある。だがそれに比べると、台湾政府はもっとひどい。津波が来たら、台湾は果たして対応できるのか。台湾原子力発電所の津波対策ドアは、閉めるまでに30分もかかるのだ。津波が来たら間に合うのか……台湾人が政府を信じていない、という理由はわからなくはない」と、非常時の台湾を懸念する内容で、締めくくった。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)



 「すべて日本人の風俗を記載する書の説くところによるに、その勇気の猛なること、忍耐力の強気ことは殆ど測るべからざるものなり。


 まことに然り、彼らは災害にかかるもこれを悲しまず、平常の言語動作においても怯夫とあなどられざらんことに注意して危に臨むも畏れず、奮然として邁往せり。


 ただに悲しみにあいて痛苦することなきのみならず、非常な幸福に会うも歓喜の顔色をあらわすは恥辱なりとて、悲嘆すべき被害に遭いても欣喜すべき幸福に遭いてもかつて色を動かさず、七情をして自ら抑制せしむるの習慣あり」


『日本西教史』より

(J・クラッセ著 1689年刊行)