産経新聞 2月24日(木)19時28分配信

衆院予算委員会は24日、中井洽(ひろし)委員長の差配をめぐり紛糾し、平成23年度予算案審議が一時中断した。中井氏の委員会運営はかねて強権的だと批判が多く、野党は委員長解任決議などを視野に動き出した。中井氏は民主党が目指す月内の予算案衆院通過の最大の障害となりつつある。

 事の発端は24日午前の自民党の鴨下一郎氏の質問だった。年金未納の専業主婦への救済策をめぐり厚生労働、総務両省の見解を求めたところ細川律夫厚労相が答弁を回避。鴨下氏が「結論が出るまで質問を留保する」と質疑を中止すると、中井氏は「鴨下君の質疑は15分を残して次回にします」と宣言し、鴨下氏の質疑を28日の集中審議に回すことを独断で決めた。

 「はい、次の方やってください!」。中井氏が強引に審議を進めようとすると自民党の武部勤筆頭理事らが委員長席に駆け寄り「駄目だ! そんな勝手なことは」と激高、中井氏の肩を突き飛ばした。

 野党理事らも慌てて委員長席に詰め寄り審議は中断。理事会で対応を協議し、政府の統一見解が出た後で鴨下氏が改めて質疑を行うことで与野党が合意、午後の質疑はなんとか正常化した。

 中井氏はこれまでも自民党の塩崎恭久氏の質問を「塩崎教授の陳述」と揶揄(やゆ)したり、委員長席で携帯電話を操作し批判を浴びた。

 自民党は「委員長の品格を疑う」(佐藤勉国対委員長代理)と反発を強めているが、中井氏は午後の質疑で「今予算委員会はかつてないほど各党間で真摯(しんし)なご議論をいただき極めて奥深い論戦をやっている」と自らの委員会運営を自賛するなど「どこ吹く風」。

 民主党の安住淳国対委員長も24日の党代議士会で「衆院予算委が一度も止まらなかったのは三十数年ぶりじゃないか。中井氏らには頑張ってもらっている」と激励した。このような民主党の国会運営が野党の反発を必要以上に強め、衆参ねじれの傷を深めている。(小島優)



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