連綿未練などというものはなくとも(それが女たる所以) 失われた日々を懐かしく苦く思い出す時もある 都会に降った雪で作られた 汚れた雪だるまのように 意識の日当たりから外れたそれは いつまでもその汚れた姿を留めて その度に見ない振りして もう春は過ぎていくのに 一様な姿だけが時に残るから 上書きするにもデータ量が多すぎる あるいは少なすぎると呟いてみる そうやって生きて行くしかないと自分に言い聞かせながら