実はこの局員さんに先日対応してもらった。私は単なる客なのでこのおじさんのことを不快に思って、事務的に対した。ホントのことを言うと他の人に対応してほしかった。前回は5分くらい窓口でおじさんの愚痴を聞かされたんだ。何か意味があるのかと思ったら、最後まで愚痴で終わっちゃったからさ。
この人には何か人を不快にさせるものがある。客を苛立たせるものがある。
それぐらいよっぽどな人なのだった。
クレームを付ける人もたくさんいるんだろう。私がクレームを付けなかったのはクレームを付けたところで何の解決にも繋がらない、面倒なだけだと思っていたからでさ。
必要なことだけ言えば良いのに余計なことばかり喋るから客は混乱する。このおじさんには自分に回ってくる客は何故みな怒ってばかりいるのか理解できないだろうと思う。他の局員に回ってくる客はみんな穏やかなのにと。
このおじさんがクビを恐れているらしいこと。同僚の女の子にまで馬鹿にされているらしいことは見て取れた。単なる客と局員の間で、客には局員の人生など知りようが無く、inodaくんの話を読んで今度は何か優しい一言でもかけようと思った。ダメになったきっかけが奥さんへの愛だとしたら話としては感動的なんだろう。
でもね、私はちらっと思っちゃったんだ。こういう人は同僚にだって奥さんの話をしてるってね。
だって全身から、「どうかお願いです、私を避けないで下さい、私に優しくしてください」って言うオーラを放っちゃっているんだもん。そのくせチラッと横柄な態度が現われちゃったりするからね。こっちは混乱させられるんだ。
日常的におじさんと接する同僚たちのストレスってやっぱり凄いんだろうな。
そうなると同僚たちは単なる仕事の出来ないおじさんを嫌うというのより凄いストレスを抱えることになるんだ。病気の妻のためにそうなってしまったおじさんに優しく出来ない自分を発見する。とにかく毎日彼のせいでトラブルに巻き込まれてしまうんだもん。たまらないよね。
だからさ、今度あったらもちろん優しくするつもりだけど、それは年に一度くらいだから出来る哀れみなんだ。つくづくひとって哀しいよね。
それを思い起こさせるからこの人はきっと嫌われてしまうんだろう。