永遠に孤独 | 秘密の扉

秘密の扉

ひと時の逢瀬の後、パパとお母さんはそれぞれの家庭に帰る 子ども達には秘密にして

人は皆幻想のなかでしか生きられない。
だから永遠に孤独だ。
恋愛もそう。どんな熱々のカップルでも結局は双方向の片思い。
どんなにすばらしいセックスでも実はお互いの肉体を利用したオナニーに過ぎない。
心が結び合っているとか、体が溶け合っているなんていっても
共同幻想という二重の幻想にしか過ぎない。


だけど人は幻想で幸せになるのだ。
幸せであるというのも、不幸であるというのも実は全て幻想に過ぎないのだけれど。
以前に比べてとか、誰かに比べてとか、みんな相対なのだ。


それでも実際に心が嬉しい、寂しい。
人は幻想で嬉しくなったり悲しくなったりする。
弱い生き物。


私たちは自分の顔を鏡で見て確認する。
自分が存在することを確認するためには他人という鏡が必要で。
どうせ映すなら窓ガラスの反射じゃなくてちゃんとした鏡で映したい。
水面に映ったゆがんだ映像で、満足してしまう人もいる。
もしかしたら、映っているだけでよくて、ちゃんと自分の顔なんか見たくないのかもしれない。


世界にたった一枚のお気に入りの鏡で無ければ満足できない人もいる。


ま、それが恋愛だったりするのだけれど。