夢見る女の子の気持ち | 秘密の扉

秘密の扉

ひと時の逢瀬の後、パパとお母さんはそれぞれの家庭に帰る 子ども達には秘密にして

 もうすぐ桃の節句。女の子のお祭りです。先日友人達とささやかにお祝いしました。とは言っても実は恒例の飲み会。ちらし寿司を作って一緒に食べただけなんですけれど。甘酒の代わりにビール。友人のお土産で桃の一枝。テーブルの上には小さな小さなお内裏様とお雛様。ささやかなものです。
 小さな頃、飾られた雛壇からお雛様をそっと外し、並べて遊んではよく叱られた思い出があります。普段遊んでいるリカちゃん人形とは全く違う雰囲気と夢がそこにはありました。自分もいつかこんな風に結婚したりするんだろうか。気品のあるお雛様とお内裏様の顔を見ながらまだ見たことのない伴侶を想像したものです。何しろ恋したことのない小さな女の子が考えることですから具体的な顔すら想像もつかないし、やっぱり私はウエディングドレスが着たいなと思ってみたり。けれど幼いながらもいつか出会うその人に対する気持ちは、それは甘やかなものでした。
 現実の結婚は色々なことが起こっておとぎ話のようにめでたしめでたしではなかなか済まないものです。それは充分わかった上で、それでもなお小さなお雛様を飾ってしまうのは自分の中の夢見る女の子の気持ちがいくらか残っているからなんでしょうか。単なる感傷に過ぎないけれど、そんな自分の気持ちを大切にしても良いなと思うのです。

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