あの子がたいせつだ。


僕はいつも、もし今日あの子に告白なんかしたらどうなるんだろ、

なんて考えている。


それで今も

もし合宿で告白してたら、
今感じているこの虚しさも感じていなかったんだろうか、

今見ているこの風景もこんなに寂しくは無かったんだろうか、

なんて考える。



でもすぐ、あの子との楽しい現在なんて想像出来なくなって、


僕はこの現在をしか選べなかったのだと思い直す。




ちがうのだ。



僕は既に選びとった幸福な現在、かつての未来にいる。


なにも選ばなかったら、


なにも行動してなかったら、


僕は今よりもっと悲惨な現在にいる。

准看護師にもなっていなかったし、

アル中のままだった。

僕は選びとった幸福の中にいる。


あの子を選ぼう。

あの子のそばにいよう。

あの子をたいせつにしよう。