こんな奇妙な方向へ話が進んでしまうのか。
昨日、外で飲んでいた女の子たちから電話があって、
なんだか、ちやほやもてはやされる。
悪い気はしないけれど、もともといじられキャラだから、いじられてるだけだと解っている。
学校に行ったら、まだちやほやされて、
それはいいのだが、またエスさんとじゃれあってしまう。
「昼休み練習、付き合ってよ」
「いいよもちろん。任せろよ」
「彼氏面しないで」
「彼氏じゃねえよ。父親面だよ」
「じゃ、パパって呼んであげる」
「いや、お兄ちゃんで頼む」
「絶対いや」
こんな感じだ。
でも肝心のあの子はどうなった?
あの子を放っておいていいのか?
言い訳無い。
午後の演習を含めた講義では、わざとかなり近くに行く。
とてもとても近い距離で鼻に酸素マスクをつけて遊んだりする。
胸の鼓動が、あの子に聞こえるんじゃないかと思うほど
心臓が高鳴っていたし、近くにいた。
この恋は僕がしているんじゃない。
この恋は僕の意志なんてお構いなしだ。
あの子のそばに行くと勝手に恋をしてしまうようになってるんだ。
自動的に。