帰国する少し前に懐かしのワンちゃんからSkypeのチャットにメッセージが入った。

『先日、泥棒にバックを盗まれました、せっかく買って来てもらったカメラも入ってました。ごめんなさい』と
カメラは中国では高いので日本で買ってきたのですが彼女から代金はいただいている
そんなことよりバックには財布や身分証明書、携帯電話も入ってるのだ

自分がぼんやりしてたから…と。
注意深い彼女が?

ワンちゃんは今、黒竜江省という北部で私の会社の日本人社員の通訳をしている。

彼女は財布や携帯より私に選んでもらったカメラがなくなった事が悲しいと言っていた

その後、他から耳にした話によると、ワンちゃんはレストランで会計に行ってて、うちの社員の隣にカバン置いてて、その人が携帯見てる間にワンちゃんの鞄だけ盗まれたらしい
それ聞いて正直腹が立った。ここは日本ではない。駐在員の心得がないよ!
まして地方ほど治安は悪い。私たち日本人は人前で財布すら出さない方がいいのだ。

でも、そのうろたえる日本人女性にワンちゃんは言ったらしい
『大丈夫ですよ、お金あまり入ってなかったし、ちょうど携帯電話買い換えようと思ってたんです』

ワンちゃんは携帯、買い換えてまだ半年だと私は知ってる

そしてワンちゃんは笑顔で言ったそうだ
『先生の鞄が盗まれないで本当に良かったです』


私は人づてにその話を聞き部屋で1人涙を流した