懐かしい痛みだわ
ずっと前に忘れていた
管野美保のとても30とは思えない無垢な眼差しをスクリーンからうけた時
ぽわっと、頭に浮かんだ
「パーマネント野ばら」を観てきました
心にかさぶたは永遠に出来ないんだと思い知らされた気がする
どんなに風化して、自分が忘れていても
不意にやってきて「わすれないでね」て言ってくる
大切な人ほど何度も何度も訪れる
だから無意識に嘘をついて自分をごまかす
この映画のストーリーは海と空に包まれた田舎町に住む出戻り娘、管野美保演じるなおこの実家
パーマネント野ばら、を中心にみっちゃんや、ともちゃんやご近所さん達との、ほんわかコメディ・・・かと思いきや、
ではなく、後半には男でさえも
胸、痛くなるほどドラマチックな展開のラブストーリーになっている
仕方がない事なんだと思うよ
って、劇中のナオコに言ってあげたくなるほど痛々しく悲しい
泣かないでって
涙が美しく笑顔が物悲しく
そんな梅雨にはもってこいの映画でした。