こちらは証拠充分、向こうは何も無し、ならば圧倒的にこちらに有利だから、裁判を続けた方が良いという気もしたが、和解の提案は受け入れた。
なぜかというと、夫が証人に呼ばれてしまう可能性があったからだ。夫が証言したとしても、有利に働くのはこちらではあるが、証人に呼ばれてしまうこと自体が問題だった。夫にはこの慰謝料請求自体隠しておきたかった。バレたらバレたでしょうがないとは思ってはいたが、できれば内緒にしたい。
バレるだけならともかく、裁判の場に出させて、恥をかかせるのは避けたかった。それだけのことをしたのだから、夫が恥をかくのは知ったこっちゃないのだが、再構築中の夫婦関係がギクシャクする結果になるのは困る。
証人は、いったん呼ばれたら正当な理由なく出ないわけにはいかないらしい。代理人が立てられない分、被告より厄介だ。
プリの弁護士の居ないところで裁判官に確認したら、向こうが夫を証人に呼ぶ可能性はある、とのことだった。うーん、と考えていたら、このまま裁判を続けても和解しても、得られる慰謝料の金額は似たようなものだから、和解した方が早いですよ、と裁判官は言った。
本当は、慰謝料の金額はどうでも良くて、このまま裁判を続けてプリを公の場で断罪したかったのだが、再構築中の夫婦関係にヒビを入れるようなことをしたら本末転倒になってしまう。しょうがない。和解をすることにした。
和解の話し合いは、また次回に場を持つことになった。私や裁判所の都合により、約1か月半後になった。
(この時、弁護士は和解の話し合いにはプリを帯同すると言っていた。)