簡易まとめ、ドライ後遺症の研究で一体何が問題なのか?1番厄介なのは副交感神経の末梢神経障害! | エネマグラによる前立腺開発、およびドライオーガズムの後遺症と闘い、研究するブログ

エネマグラによる前立腺開発、およびドライオーガズムの後遺症と闘い、研究するブログ

タイトルの通りです。私自身が後遺症患者なので、私の日々の症状や出来事、考察などを書いていくつもりです。現在、仙骨神経障害と診断されたため、仙骨神経障害について主に書いています。

前立腺開発、およびドライオーガズム後遺症のにおいて

一体何が1番問題なのか。


それは、原因が複数考えられ、どれが原疾患なのか
特定しづらい。ということです。

可能性は三つあります。



一つは、仙骨神経叢・骨盤神経叢の障害で自律神経障害を起こしている可能性。

二つは、前立腺そのものの炎症により膀胱頸部硬化症を起こし、自律神経障害を起こしている可能性。

三つは、脳の自律神経中枢の機能に異常をきたし、自律神経障害をおこす可能性です。

では、どれが1番厄介なのか。



この中で、1番ましなのが、実は脳の中枢で自律神経のバランスが崩れたパターです。


脳の中枢視床下部で崩れたエンドルフィンの分泌や
自律神経のバランスは、過度な神経の刺激によって
崩れたものですから、今度は逆にコントロールする
訓練をすることで、元に戻る可能性があります。



次にましなのが、前立腺炎のパターンです。

前立腺炎によって自律神経のバランスが崩れた場合
その原因は高橋クリニックの主張の通り、
膀胱頸部硬化症の可能性が高いです。

その場合、膀胱周りの過緊張、硬化が自律神経障害を
引き起こしているのですから、それを解消すれば
症状は改善されるはずなのです。




では、1番厄介なのは何なのか?
実は、神経因性骨盤臓器症候群による副交感神経障害が、
1番厄介な原因なのです。


神経因性骨盤臓器症候群(NIS)の患者が
その発症過程で動悸や息切れなどの自律神経失調の
症状を呈するケースが多々見られています。

これは、仙骨から伸びる副交感神経の末梢神経が
障害されて、交感神経が優位になることで
起こるものだと考えられます。


これによる症状は、過敏性腸症候群と似た症状を呈すので
ストレス性の自律神経失調症と誤診されがちです。

また、肛門部や会陰部の痛みとも繋がっているので
前立腺炎とも誤診されやすい病気です。


更に厄介なことに、神経因性骨盤臓器症候群は
完治することがありません。それは仙骨神経叢、
骨盤神経叢、陰部神経叢が一度損傷されると
再生されることのない神経だからです。


しかも、この病気が病気として認められたのが2011年と
新しい為に、骨盤内の末梢神経の損傷を考慮にいれて
診断をしている医師が極めて少ないのです。


そのようにして副交感神経の末梢神経の損傷による
自律神経障害を、ストレス性の過緊張による
自律神経失調症と誤診し続けることで、
長いこと自律神経失調症が改善しない患者が
今も大勢存在していることでしょう。


これらの患者に必要な治療は、ストレスを取る心理療法でなく
交感神経の過剰興奮を収める遮断薬。

つまりαブロッカーやβブロッカーのような、
降圧剤ということになるでしょう。


これらの副交感神経の末梢神経を損傷している患者が
ストレス性の自律神経失調症と誤診され続けると
慢性的な高血圧や動脈硬化を引き起こし
症状が悪化する可能性があります。


また、現在αブロッカーは前立腺の治療に
βブロッカーは高血圧や心疾患の治療に使われています。

これらの遮断薬の服用は他の原因での自律神経失調症の
治療でも有用な効果を示すでしょう。



神経因性骨盤臓器症候群(NIS)という病気の認知がもっと広まり
現在たくさんの誤診を受け続けている患者さん達が
少しでも多く正しい診断を受けられるように

一刻も早い医学の進歩を願っております。