パニック障害とドライオーガズムとの意外な関係。ポイントはやはり視床下部と自律神経の異常 | エネマグラによる前立腺開発、およびドライオーガズムの後遺症と闘い、研究するブログ

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タイトルの通りです。私自身が後遺症患者なので、私の日々の症状や出来事、考察などを書いていくつもりです。現在、仙骨神経障害と診断されたため、仙骨神経障害について主に書いています。

前回も少し話しましたが、今回はパニック障害の話です。



自律神経系の病気として近年よく取り上げられるのが、パニック障害です。


パニック障害は当初は心の病気であると考えられていましたが、脳画像診断や自律神経の失調の仕方から、近年は脳機能障害の一つではないかと考えられています。


パニック障害の主な症状は次のようなものです。


・突然の周りの音が大きく聞こえ、眩暈や倒れたりする。
・急激な不安感に襲われる。
・急に発汗が増え、動悸が起こる。
・このまま死ぬのではないかと恐怖する。
・強烈な場合は離人症を引き起こす。
・発作を何度か繰り返す。
・自律神経の失調を引き起こす。


薬学的に見ると、薬物乱用によるバッドトリップの症状とも似通って見えますね。


これだけ見ると、ドライオーガズムの発作との共通点がいくつか見られます。

動悸が速くなる、後遺症として何度も発作が起こる、死ぬのではないかと恐怖する、離人感が現れる。といった点です。
また、ドライオーガズム経験者が後にパニック障害を引き起こした例も見られます。


異なる点と言えば、パニック発作には強い恐怖感が起こる、ドライ発作では快感が起こる。

パニック発作では眩暈をおこしますが、ドライ発作ではわりと意識がはっきりとしています。

また、パニック障害はうつ病や自律神経失調症を併発する場合が多いと言われていますが、ドライの後遺症でもこれらが起こる疑いが指摘されています。



パニック障害はなぜ起こるのか、現代では視床下部や自律神経を司る脳機能の異常が原因と考えられています。

視床下部や自律神経の異常により交感神経が突然異常に興奮し、強烈な自律神経系症状を引き起こす、というのがその発生機序と言われています。


また、その後に起こるうつ病や離人症などの精神疾患は、交感神経の異常興奮によって副腎皮質からコルチゾールというホルモンが大量に分泌されて、それにより大脳辺縁系の機能に異常をきたすからだと考えられています。

コレチゾールの大量分泌によって起こる精神疾患は、他にはPTSDなどが考えられています。



このようにパニック障害の発作とドライオーガズムの発作は似ている部分が多いです。


パニック障害が交感神経の異常興奮によって引き起こされるならば、ドライ発作は副交感神経の異常興奮によって引き起こされるのではないでしょうか?

と、いうのは前回も話しました。


交感神経と副交感神経のどちらが異常興奮しても、同じようにエンドルフィンやコルチゾールが分泌されるのでしょうか。それは謎です。


ただし仮説としては、パニック発作では急遽起こったストレスに対抗するためにエンドルフィンやコルチゾールが大量分泌され、

ドライ発作では過度なリラックスと性刺激により脳内オピオイドが大量に分泌される。

という仮説を立てることが出来ます。


どちらも大脳辺縁系にダメージを与える可能性は、否定できません。



このようにパニック発作とドライ発作にはそれぞれ似通った点と、異なる点があるのです。

そして両方の疾患で重要となるものが、やはり視床下部と自律神経の働きであると考えられるでしょう。


また、パニック障害とドライ後遺症に似たような機序が想定されるということは

パニック障害の療法や研究が、ドライ後遺症の治療においても有用となる可能性も考えられます。


いずれにせよ、このパニック障害の仕組みは先進的な研究によって、今後どんどん明らかになっていくことでしょう。



今後のパニック障害の研究が更に進むことを応援していきたいですね。

(出来ればドライオーガズムの研究ももっと進めて貰いたいです・・・。)