今年のプロ野球界には色んな事があった。
私が一番ショックだったのは「西武、昭和56年(1981年)以来のBクラス」ということ。
当時私は小学校5年生だった。
その年は石毛宏典さんや秋山幸二さんがルーキーだった。
その年の秋に伊東勤さん(前西武監督)が入団してきた。
伊東さんにとってはプロ入り以来初のBクラスという屈辱を味わったことになる。
いかに西武が長い間常勝軍団と呼ばれてきたかお分かりになると思う。
また21年振りに最下位となったヤクルト、10年連続Bクラスの広島にも少なからず衝撃を覚えた。
ヤクルト、西武は戦力的にもそんなに下位をうろちょろするチームとは思えないし、監督・コーチ陣にも実績のある人がいるので来シーズンも期待出来る。
しかし、広島は来シーズンも苦しい戦いを強いられる事になるのでは?と思っている。
まず・・・
1)経験の浅い投手コーチ(澤崎、小林、山内)で投手陣の再生に当たる
2)チームの大黒柱佐々岡の引退
3)長年チームを支えてきた黒田博樹&新井貴浩のチーム離脱危機
1)について言えば、ここ最近の広島の投手事情を考えると、経験のある方に御指導頂く方が良いのでは?と思う。
若い彼らでは負担が重過ぎるような気もする。
大野豊氏は北京五輪コーチの絡みがあるから仕方ないにしても、北別府学氏や川口和久氏、長冨浩志氏辺りにお願い出来なかったのだろうか?
彼らなら広島投手陣再生に十分役立てるだけの力はあると思う。
(清川栄治氏はオリックスコーチなので無理かもしれないが・・・)
2)戦力的には全盛期ほど期待出来なかったが、修羅場を潜り抜けてきた彼の存在は「生き字引」であったはず。
コーチよりも身近な存在であった彼の引退により、広島投手陣の支えは誰になるのか?
期待して見守りたい。
3)これがもっとも大きな問題ではないかと思う。
「ミスター完投」と言われ、長いイニングを任されてもキッチリ結果を残す黒田が離脱するとなると、投手陣全体に与える影響は大きい。
長いイニングを投げる投手がいなくなるとリリーフ陣に負担がかかる。
その上、広島投手陣には故障者・ケガ持ち・若手が多いので余計に心配。
来季の広島投手陣にはどの程度計算が立つのか・・・
私には少し分かりにくい。
また、金本選手のチーム離脱以降チームの主砲として活躍してきた新井選手が抜けると、投手陣同様これまた打線の見直しが迫られる。
助っ人のアレックス(前中日)はそれほどホームランを打てるわけではないし、今の広島のレギュラーでホームランを量産できるのは栗原健太くらい。
今季阪神から移籍してきた喜田剛の大ブレーク、元首位打者嶋の復活、新外国人の補強が無いと相当苦しい打線になる。
ベテラン前田や緒方にはもうあまり無理な期待は出来ないだろう。
とにかく長距離砲、可能ならば和製で一人でも多く欲しいのが広島の本音だろう。
足でかき回せる選手は結構いるので、何とか主軸を固定化して欲しい。
私が野球を見始めた頃、広島は毎年優勝争いに加わるほど強かった。
大野豊、北別府学、長冨浩志、川口和久、津田恒美、川端順、清川栄治、金石昭人、山本浩二、衣笠祥雄、長嶋清幸、正田耕三、達川光男、高橋慶彦、ランス・・・
今日本シリーズから最も遠ざかっているチームが広島である(平成3年:1991年)。
かつての栄光をまた復活させて欲しい。
私は切に願う。