終の住まい(ついの住処)に最低限入れたい8つのポイントを解説。マンション前提でのバリアフリー現実論から暮らし方、資金計画まで、無理なく安全に暮らす指針をまとめました。
こんにちは、本気不動産の佐藤です。
今日は「ついの住まい(終の住処)」について、マンションを前提に最低限入れたいポイントと暮らし方の指針をお話しします。
不動産歴25年、取引1200件以上、査定相談4000件以上の経験から、普段は公開しない“本音の住宅購入情報”をまとめました。今回は、設備だけでなく暮らし方やコスト認識まで含めた現実的な視点で「8つのポイント」に絞ってご紹介します。
まずは関連する動画を3本ご紹介します。文章と合わせてぜひご覧ください。
1. 完全バリアフリーは難しい、手すり重視が現実的
既存マンションで完全バリアフリーを実現するのは難しく、段差解消のスロープを入れようとすると面積を圧迫します。現実的には段差を消すより手すりを設置する方が安全性が高く、費用対効果も優れています。
2. 転倒リスクは小さな段差に潜む
実は2〜3cmの小さな段差の方が危険。共用部に階段があっても、手すりがあれば十分対応できます。「完璧なバリアフリー」にこだわりすぎない姿勢が大切です。
3. 最低限欲しい設備3点セット
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手すり:移動の安定を支え、転倒リスクを大幅に低減。
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センサーライト:夜間の動線を自動点灯で安全に。
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玄関ベンチ:靴の脱ぎ履きが楽になり、約4〜5万円で導入可能。
4. 無理しない資金計画とリフォーム活用
管理費や修繕積立金などの固定費を見込みつつ、予算内で必要十分な物件を選ぶことが大切です。2000年以降の物件はバリアフリー傾向が強いですが、古い物件もリフォームで十分対応可能です。
5. 修繕サイクルと資金準備
ボイラーや暖房機の交換など突発的な出費に備えましょう。修繕積立金は共用部が中心であり、専有部は自己負担。予備費の準備と管理組合の確認は必須です。
6. 安全な暮らし方の習慣化
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温度管理:ヒートショックを避けるため、空調を無理なく使う
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水分補給:自己流よりも推奨値を重視
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荷物抑制:買い溜めより「身軽さ」で安全性を確保
7. 面積と間取りは「必要最小限」で十分
一人なら1LDK、夫婦なら2LDKで過不足なし。3LDKは荷物が増えて管理が大変になるので、コンパクトで使い切れる広さを選びましょう。
8. 荷物を減らし、ほどほどで暮らす
年齢とともに物は減らす方向へ。憧れや「形から入る」気持ちも悪くありませんが、最終的には予算内・実需重視・安全最優先で考えることが重要です。
まとめ
「終の住まい」は豪華に整える必要はありません。
手すり・センサーライト・玄関ベンチをベースに、安全で無理のない暮らし方を選びましょう。
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