「世話してあげたい」という思いは「愛情」の中のどのカテゴリーになるのだろう。

彼に「何か飲む?」と聞いたら「買って来たから注いであげるよ」と言われ、彼はコップを取りに行った。目論みが完全に外れた私は「何で甲斐甲斐しく世話してくれるの?」と聞くしかなかった。

すると彼は「年の離れた女の子が『好き』って言ってくれて逢ったら腕の中でよがってくれる。僕の話を聞いてくれて一緒に盛り上がれる。これ以上何を望むの?」と言葉を返してくれたけれど、私は正直意味がいまだにわからない。


普通じゃないの、それ?
私はただあなたのことが好きで、抱かれたいし、一緒に笑っていたいし、悩みも愚痴も、話は全部聞きたいんだよ。明日の天気も今日の仕事も昼ごはんも、全部話のネタじゃんか。なに言ってんの?


悩みは今日も解決には程遠く、相変わらず私はベッドからもソファーからも動かない。煙草の火さえも着けてくれる彼になす術もなく世話を焼かれているのだ。

答え探しの旅は長い。