昨日の余韻が終わらない。
私の身体はまだ感じ続けているようだ。
セフレの孤独の住処を目の当たりにした私は、よほどそれが衝撃的であったらしく彼との電話中もうわの空だった。
彼とのデートも、なんだかセフレの衝撃をキレイに隠せる気がしなかったのでキャンセルしてしまった。彼に抱かれていつも通り頭のスイッチを切り替えられたらどれだけ楽だろうかとも考えたが、彼にバレた時のリスクを考えたらそうも言ってられない。彼を更なる孤独に陥れるのは本望ではないのだから。
おかげで私の心はまだ、昨日の余韻に囚われている。
どうにも出来ない感情と快感が身体の中でくすぶり続けるのだ。セフレとの「甘美」とはほど遠い快楽が、絶頂が、私の中で終わらない。
いっそ逢いに行けば良かった。
セフレの家以外の場所で、溺れるほどに抱いて欲しい。