【7】

 

寄付を始めた理由があります。
そして、私を救った言葉があったのです。


■昔は以下の理由で、たまにしか寄付してませんでした。
 

① 寄付しても、ちゃんと活用されるか信用できない。
 ・・・現地の上層等で搾取されて、末端まで届かないこともある。


② 頑張って働いて、自分にとって少なくない税金を払っている。
 ・・・つまり日本の海外支援として、間接的に寄付している。


➂ 寄付できる額は少額なので、たいして意味がない。
 ・・・いい事した気分になるだけで、実際に役に立つような額ではない。※1



■今は以下の理由で、毎月寄付してます。
 

①→ 末端まで届かないケースは確かにあるけれど
 それが 何回かに1回でも末端に届くなら、活動には意味がある。


②→ 私が払っている程度の税金は、国のインフラや社会保障に使われていて
 ほぼ自分の生活のために使われいてる。海外支援金は、高額納税者のお金。


➂→ 少額でもいいし、なんなら
 実際に活用されなくても、寄付には意味がある。


この気持ちになったのは
あるスピリチュアル系の本を読んでからです。
 

「遠くの国の惨事に思いをはせることは

 ちゃんとエネルギーになって届いています。
 だから皆さんニュースを見て、その人達のために祈ってください」

 と、書かれていたのです。

 

それなら良かった。嬉しい。
それが嘘でもいい・・・と、心から思いました。

 

『 ただ祈ることだけでも、届くのだ。
 寄付という祈りも、お金が届かなくても、思いは届くのだ

 

私はそれを信じると決めました。
私がそう決めたので

もう私の世界線ではそれが真実です(笑)

 

 


高校生の頃は、まだ子供で心をこじらせていたので、
「愛は地球を救う」と聞くと
「愛が腹の足しになるかよ!」と思ってました。


私の少額の寄付で、救えるものがあるとは思えませんでした。

 

「飢餓でお腹の膨らんだ子供をテレビで見せられても
私はその子を救うすべなんてないんだから
テレビは『見世物小屋』と同じ

 

「自分たちの幸せを再確認できました。ありがとう。
 …って、その子に言える?

 

ただただ不快で、イライラしてました。

 

 

「このままでいいわけないじゃん」 と思っている私は
安全な場所にいて、不自由のない暮らしをしていて
バラエティやマンガ見て笑っている私を
・・・ そのまま肯定できない。

 

だから、いつも心のどこかで辛かった。
目を背けたくて、テレビ番組すら憎んでいた時期がありました。



忘れもしない 1988年1月13日
当時21才だった私は、街をぼーっと歩いていました。
すると、急に私の思考ではないある言葉が降ってきました。


 『世界は哀しい』

「ん?」
「世界は・・・哀しい?」
 

・・・あぁ、そうなんだ。そういう事かと私は思いました。

 

世界は、正しくも無く、公平でも無く、矛盾に満ち、理不尽なもの。
世界とは、元々そのようなものである。


そして、それは誰のせいでも無い。

何者かを憎んだり、無力な自分を卑下することは、的外れなこと。


今の世界で生きている以上
世界をあるがままに受け入れるのが自然なこと。

『世界は哀しい』 と、そういうものだと思っていればいいと。

 

 

雷に打たれたように思考が渦巻いて
私は苦しみを少し手放すことが出来ました。

私にとってそれは 『救いの言葉』 でした。

 

世界は変わっていないけれど、自分を否定しなくても良いと。
長い間考えてきたことに、自分なりの解答を見つけたというだけかも知れません。

でも、私は足を止め、空を見上げて、自然に心の中で言葉にしました。


『神様、ありがとうごさいます』



結論としては・・・
自分の力ではどうしようもないものに、見て見ぬふりをして
世界の矛盾も理不尽さも、清濁合わせて飲み込んで
自分の周りだけを考えて生きることが・・・

 

それが、大人の生き方だと、そういうことでも良いのだと。


『 もしも
  私が死ぬことで 地球が救われるなら
  いつでも死ねるのに 』
※2

そう思っていた、子供の私との決別の日 だったのです。



前回ご紹介した『NPO法人 Adovo』
高校生が立ち上げた組織です。
その代表は、まだ現役の大学生です。
 ・・・後で知って、びっくりしました。

今の子たちって凄いなぁと、心から思います。
スウェーデンの グレタ・トゥーンベリ さん(当時15歳)の
気候変動問題に対する抗議活動なども含めて。
世界は、そういう所から変わっていくのだと思います。



※1 『国境なき医師団』へは

  高須クリニックの院長 高須克弥さんが
 ずっと寄付しているそうです。

 西原理恵子さん(院長の現彼女)の漫画
 『ダーリンは72歳』 によれば


 「若い頃、参加したくてずっと行こうと思っていたけど
  チャンスのがして老人になってしまった。
  今行くと足手まといにしかならんからなぁ。
  お金で済ますってヤツね」
と。

 寄付の額なんて、私のきっと1000倍超でしょうね。
 私が寄付する意味ある?って、気持ちにならないでもない。
 でも、金額ではなく祈りだと思っているので
 気にしなくなりました。


 

※2 これ激しく『中二病』をこじらせてます。
 『ナウシカ病』と言っても良いかと思います。
 きっと世界中に『ナウシカ病』患者はいるでしょうね。

 こじらせ過ぎて恥ずかしいですが、正直に言います。
 『地球が救われるのなら 人類いらない』

 (…テロリストあるある (=ω=;)
 とまで、思っていた時期もありました。
 人類は地球のヤドリ木だと。

 漫画で、佐藤史生さんの『やどり木』という本がありますね。
 ・・・佐藤史生さんの作品 は、名作が多いです。


中学・高校時代の私の部屋は
アニメの大きなポスターをいくつも貼ってました。

入口のドアは、『風の谷のナウシカ(トルメキア戦役)』
壁には、『ガンダム(安彦良和さんのイラスト)』
『キャプテン・ハーロック』

『銀河鉄道999』『地球へ』
『私を月まで連れてって!(竹宮恵子さん)』
『吸血鬼ハンターD(天野喜孝さんのイラスト)』など


ポスターの映像が目に浮かぶ人~!
手をあげて~!


 |・ω・。)ノ 
・・・同じ時代を生きぬいた ”同志” ですね♪

 

 

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