41歳、専業主婦。小学生の子どもが2人いて、夫との結婚生活も12年目。

日々の暮らしは一見、平和そのもの。でも私は、見えない孤独を抱えていました。


子どもの世話、家事、夫のサポート。

毎日役割に追われるうちに、ふとこう思ったんです。

「私の話を、ちゃんと聞いてくれる人なんて、もういないのかも」


そんな時、マッチングアプリを開いたのはほんの気まぐれでした。

「P活=お金目的」なんて決めつけられることもあるけれど、

私が求めていたのは 体じゃなくて、“心の居場所”。


「今日、どんな一日だったの?」

そんな何気ない問いかけが、張りつめていた心をゆっくりほどいてくれた。

久しぶりに、自分が“誰かにとって大切な存在”になれた気がしたんです。



家庭では「母」か「妻」、でも私は“女”だった


家の中での私は、常に「役割」を演じていました。


朝は子どもを起こし、朝食を作って送り出す。

昼間は掃除・洗濯・買い物、家計のやりくり。

夜は家族の食事を整え、子どもの宿題を見て、寝かしつけて…。

それが日常であり、当たり前のことだと信じていたけれど、

**“女としての自分”はどこにいるの?”**と、ふと立ち止まる瞬間があったんです。


夫は家族を支えてくれる存在。

でも、私が髪を切っても、メイクを変えても、気づいてくれない。

「今日、きれいだね」なんて言葉を、もう何年も聞いていなかった。


「私って、今もまだ“女”として見られてるのかな…?」

そんな不安がじわじわと、心をむしばんでいました。


P活で出会った彼は、私の話を丁寧に聞いてくれて、

何でもないLINEにもすぐ返信をくれました。

「今日のその服、似合ってるね」「声が落ち着く」

そのたった一言で、“私”がまた“女”に戻れる気がしたんです。