Mさん最終章


学校が振替休日の午前中、子どもと公園に行った。

ブランコに乗って笑う顔を見て、

「やめたほうがいいかもしれないな」って思った。


その5時間後、私はホテルの部屋にいた。




Mさんは変わらず優しくて、

「今日もきれいだね」って、特に見てもないのに言った。


シャワーのあと、彼が用意してたコンビニの水を飲みながら、

「専業主婦なのに、これは不誠実ですよね」って言ってみた。


彼は笑ってた。

「でも、楽しいでしょ?」って言われて、

否定できなかった。




帰り道、自分の顔がガラスに映った。

悪い人の顔ではなかった。

だけど、正しい人でもなかった。




家に帰ると、子どもが寝ていた。

頬があたたかくて、何も知らないその体温に

少しだけ泣きたくなった。


でも泣いたら、全部が本当になりそうでやめた。




正しさより、今日をこなす方が

ずっと現実的だった。




私はなんのためにP活を…