◆その夜、久々に夫がわたしを抱いた。



何ヶ月ぶりだっただろう。

パパとのことが始まってから、

わたしと夫の夜は、“ただの静寂”でしかなかった。


でもその夜は違った。


まるで、取り戻そうとしてるみたいな、

どこか“本気”の温度だった。


…気づいてる?

あなたは気づいてるの?


「もう遅いよ」って言いたかったけど、

口に出せなかった。






◆わたしは、愛されたいのか。バレたいのか。



たぶん、どっちでもいいのかもしれない。

ただ、誰かに“女として”見られたいだけなのかも。


「ママ」でも「パートさん」でも「嫁」でもない、

ちゃんと“名前のあるわたし”として。





◆それでも、封筒はまだ、財布の奥にある。



消費できないお金って、妙に存在感がある。

その白い封筒は、いまだにわたしの小銭入れの奥にある。


罪悪感?

それもあるけど、

それ以上に――


また、パパに会いたくなってる自分が、いちばん怖い…





母の日だからかこういうの安くなってて最高ラブ
ナイトブラは30代後半から必須だよねえ…