花闇に潜むものは―御所の桜と静原川の岸辺の白梅 | 京都と花と文学と

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京都洛北賀茂川周辺で撮影した四季折々の花の写真を,それぞれ花にまつわる文学や音楽、映画などの話を交えながら紹介します。



友人が「雪女が吹きかける息のよう」と評した、静原川岸辺の白梅京都と花と文学と

2012年4月10日午前11時ころ/リコーCX-2にて撮影




* ここにアップされている画像は、フレームのサイズの関係で右端が2センチほどカットされて    

  い ます。オリジナル画像で見るためには、画面をクリックし画像を拡大してください。



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賀茂川の堤防の枝垂れ桜もすっかり葉桜となり、若葉の時節を迎え、花水木の花がクルリとかわいらしい花を咲かせるようになりました。


前回、高瀬川に咲く桜の画像に、「六条の御息所」が花影に潜んでいるようだと評してくれた、東京に住む友人に、そのあと、御所の桜と3月の末に撮影した静原川川岸の白梅の写真を送ったところ、「血も凍る御所桜」として、以下のようなコメントが返ってきました。



  またまた衝撃の写真です。 桜の花もここまで抽象化されると、感応力も限度一杯です。高瀬川の桜にはま
  だ血が通っていましたが、この桜はあたかも雪女が吹きかける息のよう、見る人は次の瞬間、氷になってしまい
  ます。


  心象風景の表出がこれ以上進んでいくと, 漆黒の闇の画像になってしまいそう。鎮魂の究極の表
  現か?いつだったか照明を落としたがらんとした展示室で暗い赤の絵と真っ黒な絵が掛けてあるのを見たこと  
  があります。マーク・ロスコかニューマンだったと思います。現代アートについてはなんの知識もありませんがあれ
  もやはり鎮魂のメッセージが秘められた絵でしょうか。


「雪女が吹きかける息」という表現が凄いですよね。撮った本人以上に鋭い感覚を働かせ、画像の奥に秘められたイメージをつかみ取ってきて、それがまた写真を撮る私を刺激して、さらなる未知の領域に踏み込ませる・・・・・。言葉と創作の理想的な関係がここにあると思います。

といわけで、今回は、その衝撃の画像を見ていただきたく思います。これらの画像は、写真というより、写真をもとにして私が作り上げた創作的画像であり、私自身の心象風景・・・・というより、もっと深く無意識の奥底深くにあるものの表現といっていいかもしれません。

たかが花の写真、されど花の写真。花の写真で、こんなこ風に芸術的表現もできるということを知っていただければ、うれしく思います。



白い梅の花の下闇には雪女が潜んで・・・・・
京都と花と文学と

2012年4月10日午前11時ころ/リコーCX-2にて撮影



御所の桜の花影には、何が潜んで・・・・・
京都と花と文学と
2012年4月13日午前10時ころ/リコーCX-2にて撮影