はじめまして。
このブログでは、私自身が経験した立場から、この特別養子縁組の制度についてできるだけ分かりやすくお伝えしていきます。
私たちは特別養子縁組を目指しましたが、最終的には成立しませんでした。
だからこそ、制度の良い面だけではなく、実際に経験したからこそ分かったことや、感じたことも、これから少しずつ書いていこうと思います。
この記事は、特別養子縁組を考えている方だけではなく、「特別養子縁組って何?」と思っている方にも読んでいただけたらうれしいです。
特別養子縁組とは?
特別養子縁組とは、家庭で暮らすことが難しい子どものために、新しい親子関係を法律上つくる制度です。
普通養子縁組とは違い、一度成立すると、原則として実親との法律上の親子関係は終了し、養親が法律上の父母になります。
つまり、戸籍上も実子と同じような親子関係になります。
そのため、「子どもを迎えたい大人のための制度」ではなく、子どもの幸せを第一に考えた制度です。
ここが一番大切なポイントだと思います。
普通養子縁組との違い
養子縁組には「普通養子縁組」と「特別養子縁組」があります。
大きな違いは次のとおりです。
普通養子縁組
実親との法律上の親子関係は続きます。
養親との親子関係も新たにできます。
相続権なども両方に残ります。
特別養子縁組
実親との法律上の親子関係は原則として終了します。
養親だけが法律上の父母になります。
戸籍上も実子と同じ扱いになります。
だからこそ、特別養子縁組では、「この家庭で本当に子どもが幸せに暮らしていけるのか」が、とても慎重に判断されます。
特別養子縁組は子どものための制度
特別養子縁組は、「子どもが欲しい」という大人の希望をかなえる制度ではありません。
親がいない子や、さまざまな事情によって実親が育てることが難しい子どもが、安心して暮らせる家庭を見つけるための制度です。
そのため、家庭裁判所や児童相談所は、「養親になりたい人」ではなく、「子どもにとって本当に良い家庭なのか」という視点で判断します。
この考え方は、制度全体を理解するうえで、とても重要だと思います。
養親になるための条件
特別養子縁組には、法律で定められた条件があります。
細かな条件はその時々の制度改正などで変わることがありますが、基本的には次のような点が確認されます。
夫婦であること(原則)
子どもを安定して育てられる生活環境があること
経済的に無理なく生活できること
心身ともに子育てができる健康状態であること
子どもを愛情を持って育てられること
収入が高ければ良いというものではありません。
大切なのは、子どもが安心して生活できる家庭であるかどうかです。
里親登録から始まる
児童相談所から子どもを迎える場合は、まず里親登録を行います。
私たちも、最初は児童相談所へ連絡するところから始まりました。
一般的な流れは次のようになります。
1. 児童相談所へ相談する
2. 必要書類を記入・提出する
3. 家庭訪問や面接を受ける
4. 里親研修を受講する
5. 審査を経て里親登録となる
児童相談所によって進め方や順番が多少異なることもありますが、大まかな流れはこのような形です。
里親研修では何を学ぶのか
私たちが受けた研修は3日間でした。
1日目は座学です。
里親制度や特別養子縁組、子どもの発達、虐待を受けた子どもの特徴、里親としての役割など、多くのことを学びました。
2日目、3日目は実地講習でした。
守秘義務もあるため詳しい事はお伝えできないのですが、研修内容は個々で異なり児童相談所や自治体によっても異なる場合があります。
ここからが本当のスタート
里親登録が終わると、すぐに子どもを迎えられるわけではありません。
登録はゴールではなく、ようやくスタートラインに立ったということです。
子どもとの出会いがいつ訪れるのかは誰にも分かりません。
数か月の場合もあれば、数年かかることもあります。
私たちも登録後、実際に里子くんと出会うまで時間がありました。
その時間もまた、大切な準備期間だったのだと思います。
次回予告
次回は、実際に児童相談所から連絡を受け、子どもを迎えるまでの流れや、迎え入れるためにどのような準備をしたのかについて、私自身の経験を交えながらお話ししたいと思います。
※このブログは、私自身の経験をもとに書いています。制度は法改正や自治体によって運用が異なる場合がありますので、特別養子縁組や里親制度を検討される方は、お住まいの地域の児童相談所へご相談ください。