どんすけ、今までありがとう | 氏家探偵事務所のブログ

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長いことご無沙汰しております。氏家探偵事務所、氏家です。

開業当初から、いつ帰るのかわからない私達をただただ待ち続け、時には傷ついた
人のそばへ寄り沿い癒し、落ち込んでいる人を励ましてくれた氏家探偵事務所の
看板犬どんすけ。
そんな彼が去る8月21日、13歳と5ヶ月の生涯を終えました。

時が経つのは早く、あれから1ヶ月。
彼が遺骨になった当日から、過去稀に見る程次から次へと舞い込む調査案件。
不思議なものです。まるで落ち込ませる時間を与えさせない様、どんすけ自身が
仕向けているかの様に思えてなりません。

落ち込んでいる暇も無く一つ一つ仕事をこなし、心にぽっかりと空いた穴が
これまでのどんすけとの思い出と共に少しずつ埋められていきます・・・


どんすけとの初めての出会いは13年前。丘珠空港の荷物受取所でした。
知り合いのブリーダーさんから送られてきた小さな箱を開けると
そこにはまだあどけない表情をした上目使いの彼がいました。
何だかどんくさいので、その場で「どんすけ」と命名。

中島公園の池に落ちて溺れたこともありました。
風を感じすぎて車から落ちたこともありました。
頑固なところがあり、一度へそを曲げたら絶対に歩かなくなってしまい
運転手さんに頭を下げてタクシーに乗ったことも。

脱走の常習犯でもあり、近所の幼稚園へ忍び込みどろんこになりながら園児達と
遊んでいたり、遠くへ逃げ過ぎて帰って来られなくなり、警察署に保護されたりも
しました。

大雪の中彷徨ったあげく、散歩でよく訪れるコンビニの前で24時間以上私達が
見つけてくれるのを待っていたり・・・

窓ガラスを突き破り警報装置を作動させたり、消火剤をばら撒いたり。

どんすけのやんちゃぶりは尽きません。

そんな彼は近所ではちょっとした有名犬になり、近所の方に「どんすけまた逃げたよ」
と教えて頂くまでになりました。

当社への訪問者様には、探偵社の看板を掲げていない当社ですが万が一わからなく
ても「白い大きな犬のいるところ」と周辺に尋ねて頂くだけでにわかるまでに。

色々な方が散歩をさせてくれて、昼間は事務所、夜になると近所のおばちゃんの家に
当たり前の様に上がり込み、美味しいものをご馳走になり、いびきをかいて爆睡する。
そんな日々が日常になっていました。


それからだんだんと歩行が困難となり、目と鼻の先のおばちゃんの家にも行けなく
なり、介助がなければ外にも出れなくなっていきました。それでも必死に一歩、一歩。

そんな中降って湧いた事務所の立ち退き問題。
先方の代理人はコロコロと代わり、自分達のことしか考えていない対応に苛立ち、
その度に「何よりどんすけ優先」と言い続けるこちら側に対し、あくまで強気の姿勢
の先方サイド。
そちらがそうならと、冷静に話し合うことも譲歩することもできなくなっていました。

代理人の弁護士との最後の話し合いはわずか数分。

弁護士「応じてもらえないのであれば訴訟ということに。」
 私 「いくら話し合ってもこれじゃ無理でしょう。訴訟の方が返って助かります。
    確定するまでここに居られますから。」


そんなやりとりの数時間後、どんすけの容態が急変。かかりつけの動物病院へ。
数時間の点滴の後、事務所へ帰宅。
おなかが空いていたのかご飯をきれいにペロリとたいらげ、さらに大好物のパンと
わんこ用の牛乳もペロリ。
自分から立ち上がり、いつもの寝床へ横になり一安心。
瞳は白内障で白くはなったものの、初めて出会った時と全く同じ上目使いで「クゥーン」
とひと鳴き。

小一時間くらい一緒に寝ていたでしょうか。ふとどんすけの様子を見ると
息を引き取っていました。


どんすけのあの最後のひと鳴き。

「もういいよ、僕はもう逝くから、争うのはやめて」
とでも言っていた様でなりません。
私は最後の最後に、彼に大事なことを教えてもらった気がします。

たくさんの人から可愛がられ、人気者だったどんすけ。
13年5ヶ月。人間で言えば大型犬なので100歳近くでした。
本人にとって幸せな人生だったのかと、未だに考えてしまいます。

どんすけ、惜しみない愛と優しさをありがとう。
もうその体を撫でることはできないけれど、君との思い出は一生の宝物です。


今よりもかなり狭くはなりますが割と近場に移転先も決まり、弁護士に先方の要望通り
立ち退く旨を伝えました。
仕事の合間を縫っての移転の準備、もう暫く不眠不休が続きそうです。



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