1984年5月の全米TOP100より

HEAD OVER HEELS/THE GO-GO'S

5/19-26 最高位11位

「ひっくり返って制御不能」

 

 

 

 

 

(最近の映像です)

 

 

 

1978年結成、

1981年夏デビューのガールズロックバンド、

1982年に入り人気沸騰、

「WE GOT THE BEAT」が3週連続2位、

そしてアルバム「BEAUTY AND THE BEAT」が1位獲得。

一気にブレイクしました。

 

 

この「HEAD OVER HEELS」は

3枚目アルバム「TALK SHOW」からのファーストシングルで、

最高位は11位ながら、

年間チャート88位と見事に100位に入りました。

邦題「キッスにご用心」

うーんこのセンスはちょっと微妙…

 

 

HEAD OVER HEELS」とは、

つま先が頭の上?

つまり「ひっくり返る」。

これが「真っ逆さま」になって、

そこから「恋に落ちる」「夢中」のような、

恋愛ワードとして使われる方が、

多くなっています。

若い女子バンドのGO-GO'Sに、

ピッタリのタイトルではないでしょうか。

 

サビの歌詞

「ヘッドオーバーヒールズ、どうすればよい?止まらない、制御不能」

恋愛に戸惑うティーンエイジャーという感じ?

 

 

 

ただこの曲の歌詞、Aメロの冒頭全てに、

"BEEN RUNNING SO LONG(FAST,HARD)"

→「走り続けて来た」というワードが

配置されてるのですよね…

 

これは個人的に察するに、

走り続けて来たのはバンドで、

スターダムをのし上がったことに、

「ひっくり返るほど混乱してる、止まらない、制御不能」

そんな意味も込められてるのではと、

思ってます。

 

 

そしてバンドは何と翌1985年には解散…

サードアルバムの売り上げダウン、

メンバー同士の確執、

ヒットを続けるプレッシャーによる過剰飲酒やドラッグ、

理由は色々言われていますが、

この曲が出るあたりから、

トップアーティストであることに

疲れ果ててしまったのではないでしょうか。

 

 

 

僅か3年、

駆け抜けたガールズバンド、

しっかり音楽史に爪跡を残しました。

そしてその後何度か再結成するなど、

その後の関係は良好なようです、

コロナの時に見たこのビデオとか、

良かったなぁ…。

 

 

 

DONQ☆SYKES