1984年1月の全米TOP100より

MAJOR TOM(COMING HOME)/PETER SCHILLING

1.7 最高位14位

「漂流する宇宙飛行士の物語」

 

 

 

(2020年)

 

 

ドイツのシンセポップミュージシャン。

1956年生まれ、

1976年にシングルを発表しているが、

その次が1979年、1980年と、

実際はこのあたりから本格的に活動を始めたようです。

 

 

 

この「MAJOR TOM」は通算5枚目のシングル。

1983年1月にドイツ語版が発表され、

ドイツ・スイス・オーストリアで1位を獲得するなど、

本人初のヒットとなりました。

 

(ドイツ語バージョン)

 

そして英語版は9月に発売、

カナダで1位、アメリカでは14位、

1984年ビルボード年間チャートの96位にランクインしています。

 

 

またこの曲は1696年にデヴィッド・ボウイが、

10枚目のシングルとして発表した、

「SPACE ODDITY(全英1位・全米15位)」の

アンサーソングということです。

 

 

 

というのもこの「SPACE ODDITY」の

主人公がまさにこの曲のタイトル

「MAJOR TOM(トム大佐)」なのです。

丁度その頃にアポロ11号の月面着陸があり、

架空の宇宙飛行士トム大佐が、

宇宙遊泳時に己の無力さを感じ、

宇宙の果てへ漂流するという物語で、

近代化へのアンチテーゼが含まれると言われています。

PVもそういう世界を描いていますね。

 

 

 

その後この曲は1994年と2000年にドイツで再リリースされ、

ドイツで29位、83位を記録しています。

またこの曲は現代まで継がれていて、

2018年のブレーメン国際宇宙会議にて、

オーケストラにより演奏されています。

 

その他はドイツで50位以内を記録した曲が3曲。

アメリカでは1988年に「THE DIFFERENT STORY」という曲が、

61位を記録しています。

 

 

 

尚現在も活躍中で、

ライブ活動のほか2021年に

「VIS VIVA」というアルバムを発表、

YOUTUBEチャンネルも開設し、

リバイバル的な人気を博しています。

 

(これ新曲のようですね・本人のYOUTUBEチャンネルより)

 

 

バックボーンは今回調べて、

初めて知りましたが、

個人的にも好きな曲でした。

隠れた名曲じゃないでしょうか。

 

DONQ☆SYKES