画像お借りしましたが
エエんかな?
ウィーーンて電動で
前のライトが動いてね
隠しライトみたいに
なるんですよ
ギヤチェンジのレバーが
ハンドルとサドルの間に
ついていてね
また
それがカッコよかったなぁ
小学生やったけど
友達とかと一緒に
小遣いためて
水色のライトや
紫色のライトを買ってきて
カスタムして
点くようにしたり
ハンドルなんか
思いきり角度変えて
鬼ハンにしてね
っていう自転車に
のってたんですが
さすがに
もうボロボロで
中学生にもなったら
こんなん恥ずかしいーって
なってて
じゃあ
入学祝いとクリスマスプレゼントを
かねてって
買ってくれる事に
なりまして
ちょっぴりイキりだしてた
俺が選んだ
自転車は
こんなやつ
こんな
シルバーの
当時
流行り出した
カマキリ自転車ですよ
ハンドルが高くなってるやつです
これがめっちゃくちゃ
欲しくてですね
クリスマスプレゼントは
これに決まりですよ
買いに行った自転車屋では
在庫がなくて
カタログ注文を
しなくてはいけなかったんです
で
自転車屋で
カタログを見せてもろて
どうせなら
カスタムですよ
なんせ
中学に上がる前の
イキりのやつなんでね
おっちゃんに
ハンドルのグリップを
変えてやーって
イボイボのやらしいやつに
とか
カゴも標準装備してなかったんで
カゴも選んでね
その日から
待ち遠しくて
ウズウズですよ
そして
新車自転車引き取りの当日
俺はひとりで
自転車屋へ
そこには
シルバーに光り輝く
カマキリ自転車
おっちゃんに
あかんって言われたけど
無理言うて
鬼ハンにしてもらい
そのカマキリを受け取って
ウキウキです
しかし
イキりだしてた
小学6年の俺は
そのウキウキを
見られるのは
少々恥ずかしい
嬉しさを隠し
静かに
静かに
カマキリを走らせた
嬉しい
嬉しい
嬉しくて
たまらん
スピードを出したい
思いきりこぎたい
俺は
路地に入り
キョロキョロ
周りに誰もいない事を
確認し
立ち漕ぎしようと
ふんばり
思いきり
ペダルに力を込めた
たぶん
顔も
笑てたね
フンッ
と
思った瞬間
スポッ
え?
俺は
空中に浮いていた
両手には
ハンドルから抜けた
グリップ
後ろの地面に
叩きつけられた
カマキリ自転車は
主を失い
そのまま
当時
道路脇にあった
1メートル程の幅のドブ川へ
ガシャーン
ドプン…
痛い
恥ずい
痛い
恥ずい
幸いにも?
誰もおらん
痛い
痛い
痛いってーー
なんで?
腹立つ
悲しい
俺は両手にグリップを
もったまま
道路に横たわった
なんでこんな事に…
自転車屋のおっちゃんが
グリップを変えてから
まだ
のり?とか
乾ききってなかったんでしょう
知らんけど
こんな事
今の時代に起こったら
安全問題
えらいこっちゃですよ
俺は
痛み
悲しみ
恥ずかしさ
怒り
色んな感情で
ドブ川から
カマキリを引き上げた
かごが凹み
車体は傷つき
グリップが抜けて
間抜けな
ハンドル
あんなに輝いてた
シルバーは
ドブ色との
ツートンカラーになり
新車のカマキリ自転車は
納車から
5分程で
ボロボロに
変わり果ててしまった
俺は
少し
泣いてしまったような
記憶がある
それから
自転車屋へ引きかえし
おっちゃんにグリップを
付け替えてもろて
カゴの凹みと歪みを
直しもらって
おっちゃんに
「気をつけて乗りや」
的な事を
言われたような記憶
今思えば
お前が
気をつけろやって
話ですよ
ね?
ちょっぴり
センチメンタルな
クリスマスの思い出でしょ?
今年は
センチメンタルではなく
楽しい
クリスマスにするぞー
オーーッ
あれ?
また
ブログ長すぎて
誰も
おらん?ぷっ