今週はなんと一週間まるごとの休みを大学より賜りまして、ヒキニートとして生産性の低い生活を暮らしています。

まいど、カミゴリです。

 

今日は、こすりに擦ったネタを再度投下致します。前回の投稿が百回目だったらしく、百回も書くものを絞り出していればネタ切れによる被りは仕方ありませんね(圧迫)。そこで今日はタイトルにもあるTODについてのお話です。

 

TODといって思い浮かべるのは何でしょうか。ポケ◯ンに精通する者であれば「時間切れ勝ち」、環境の専門家であれば「全体酸素消費量」のことかと思うかもしれません。

 

TODの和訳は公共交通指向型開発だそうで、そうです、今回も乗り物回です。私は鉄オタの中でも亜種に近い、私鉄の持株会社オタクとでもいうべきでしょうか、それだけ日本の「私鉄」に興味があるわけです。

 

尚、これ以降は関東、京阪神、中京圏のみに該当する話です。もしそれ以外のエリアにお住まいの方は、こんな街もあるんだ、程度に思ってくださいまし。

 

三大都市圏では、私鉄の存在は非常に重要です。私の住まう横浜も多くの私鉄が縦横に走っています。

 

ここで私鉄の特徴として特筆すべきなのが、「線路上に大小の駅を散りばめる」ことです。世田谷区を「畑」から「田園都市」に変えたのは紛れもなく「田園都市線」のおかげであり、もし東急が田園都市線に力を注がなかった場合、二子玉川は「田んぼが広がる河川敷」に過ぎず、「二子玉川ライズ」も「高島屋」もなかったことでしょう。23区内の二子玉川でそうならば、「南町田グランベリーパーク」にはグランベリーパークはなかったことでしょう。

 

これは全ての私鉄駅に当てはめることができるでしょう。極端な話、日本最初の鉄道が新橋-横浜に敷かれなければ、横浜は「昔に栄えた港町」程度の規模だったかもしれません。

 

そして計画的に設計された街には、町並みがついてきます。横浜駅を例にすると(なにかあると横浜を例に出してすみません横浜在住なんです)、相鉄はジョイナスや高島屋(株主)を、JRでさえもCIALやNeWomanを駅直結で展開、そういった大型店舗は地方都市に人を呼び込むのに一役買っています。東急は最近になって横浜に乗り入れたため横浜駅での肩身が狭そうですが、逆に渋谷は牛耳っているといっても過言ではありません。

 

そして駅周辺を盛り上げるのは、何も鉄道系グループだけではありません。不動産デベロッパーは豚がトリュフを掘り当てるように駅周辺の金の成りそうなエリアを開発します。その成功例のひとつはみなとみらいでしょう。ヒューリックはコレットマーレを、三菱地所はマークイズを、イオンはワールドポーターズを作り、「三菱の造船ヤードと埠頭」しかなかった現みなとみらい21地区は「駅」によって発展を遂げたわけです。

 

このように、駅などを中心に街を開発、発展させていく方法をTODと呼びます。こうすることで市民の「公共交通機関の利用」が通勤、通学、娯楽などにおいて促進されます。環境面は当然のこと、ニューヨークで散見される「慢性的な渋滞」は減少するわけです。

 

さて、実はこのTODにも弱点は存在します。それが「電車等の麻痺」です。読者諸君には懐かしいであろう国労と動労のスト権ストなどの極端なものから、コロナ前に見られた「満員電車の慢性的な遅延」、人身事故なども入るでしょう。

 

しかし日本にはこれをも乗り越える「振替輸送」なるものが存在します。実は振替輸送が電車において成り立つのは非常に珍しく、恵まれていることです。横浜からの野上り路線は実に4路線あり、都内の主要駅にはたいていは一回乗り換えで行かれます。例えどれかの路線が止まっても他の電車に乗れば上京できますし、首都直下型地震か東京大空襲レベルでなければ全線の不通は起こり得ないでしょう。

 

さて、どうでしたでしょうか。日本はTODの恩恵を大いに享受しているといっても過言ではないのでしょうか。

 

三大都市圏にお住まいの方々、鉄道会社への日頃の感謝をわすれないようにしましょう。

 

カミゴリ