今日は、正月に実家に帰省しておりその帰りに上野の国立西洋美術館のアルブレヒト・デューラー版画・素描展を見てきました。
素描がすこしと、木版画、エングレービングがほとんどで、ドライポイントとエッチングがすこしで全157点ありました。

作品は、宗教・肖像・自然・・・・だったかな・・・の3部構成となっていました。

お国と時代背景もあるようで全体的に宗教画が多く、あとは肖像、逸話などに基づいたもの?がありました。

木版画は、ペン画をそのまま版画にしたような形で全体を線で表現している絵です。
影などを面で表現しているもの少しありましたが(あれは版木が複数あるのかな?)
ほとんど線のみで構成されているのは、製作上そういったものになってしまうのか、
わざとそういった表現にしているか(浮世絵みたいに版木と刷りは職人?)私にはわかりませんが
それが、ある種独特の雰囲気を出しているんだとおもいます。

エングレービングは非常に繊細で、近づかないと版画とは思えないものでした。

私としては、木版画の太めの線による表現がとてもすきな感じで、よく背景にある塔や城のある風景や、植物の表現がいいなぁと感じました。

基本、版画であるため大きな作品も少なく色も単調であり迫力があったり、強く引き込まれるといった感じはしませんでしたが、当時絵画を見る機会がほとんど無かった時代に宗教(物語)の世界が絵としてあのクオリティでというのは、凄くインパクトがあったんだろうなと想像できます。

物語へと引き込む力は凄くあると感じました。

肖像に関しては、これは海外の絵全般がそうなっちゃうんですが、私は外人の表情がうまく読み取れないんですが、それでもその人物の存在感はとても強く感じることができました。

それと、城壁?戦術を描いた彩色された作品がひとつあったんですが、まぁベースが線画なせいでしょうがとてもマンガチックでちょっとチープにさえ感じちゃいましたw
ほとんど褪色もしないで、色があざやかなせいもあると思うし、彩色には多分デューラータッチしてないのかな?

全体としては、迫力はないものの独特の世界があって、引き込まれるものでした。

作品の数の多さもあって、どっぷりデューラーの世界に浸かったって感じでした。


茨城県近代美術館に行ってきました。

企画展「さよなら滝平二郎~はるかなるふるさとへ~」が開催中でした。

滝平二郎(たきだいら じろう)は絵を見ればほとんどの人が知っている「きりえ」作家です。

見に行くまでは正直、なんどか見た朝日新聞の日曜版のイメージのみでした。

実際に見てもっとも印象深かったのは、初期?の作品で

「鎌」、「鎌2」たしかこんな題名の2枚の木版画

ベトナム戦争を題材にしたのかわからんけど、小さな姉弟の木版画

絵本「八郎」の挿絵の海に入り突き進む木版画

絵本「三コ」の山に座っている姿や山火事を消すところの木版画

「花さき山」の真っ暗ななかにたたずむ女の子の絵

などが、すごく迫力があり力強さを感じました。

彩色された陰影をあらわしたぼかしなどの部分と、

まさに切りえのように境界がくっきりとした部分との対比バランスがすごく良かった。

そして、朝日新聞からのきりえのほうは、迫力というよりは、

懐かしさや美しさを感じさせるものでした

明らかに明治・大正・昭和初期のころの風景なんでしょう、すべてはわからないんですが、

自分も田舎の生まれですし、

いまも霞ヶ浦のそばに住んでいるので、すごく懐かしさを感じました。

でも、たぶんこれが日本の原風景っていうものなのかなっと思いました。

なかでも、夕日の色彩と影やすすきの雰囲気や、麦や草のうねった、

ねじれた様子がとても惹きこまれる好きな感じでした。

きりえ、木版画どちらにもいえることなんですが、黒(藍だったり紺だったりもしますが)

の線のくっきりとした存在感が、絵を引き締めて他の部分の色彩を引き立ててるんだなと感じました。

また、たまに現れる意外な立体感も良かったです。

常設展示のほうは

ルノワールは自分には響かなかったな。

横山大観の題名は忘れましたが、孔子のような、武将のような人が座している絵は引き込まれるものがあった。

下村観山だったかな、中国の5賢人の屏風があったんだけど、人物も凄かったんだけど竹の描き方が凄かった

藤田嗣治の真っ白な裸婦画があったんだけど、思ったより白にひきつけられなかった。

あれは、もっと暗いアトリエとか教会?とかで見たらよかったのかな?

すぺて白で対比するものがあれば違ってみえたのかも。

あとは、作家名はぜんぜん覚えてないんだけど、かなり大きな作品で

キリストの磔みたいな絵(実際はギリシャ神話をモチーフにした見たいだけど)中央の磔の人と周りの本?のようなものと風景それぞれが、質感とかいろいろと雰囲気が違っていて、不思議な感じがした。

あと、そのとなりにあった方舟の絵は、油絵なんだろうけど、絵の質感がビロードのようなじゅうたんのような、不思議な感じでした。

あとは、「3軒の家」だったかな、そんな題名の絵も不思議な質感がすごく好きな感じでした。

最後に、寒かったけどいい天気でした。あと、新品のブーツが痛かった・・・