朝、目を覚ますと部屋に差し込む陽光がすでに強い。時計は7時前。フェアフィールド・バイ・マリオット茂木の部屋は少し蒸し暑く、今日が暑い一日になりそうな予感がする。パートナーと一緒に身支度を整え、早めにチェックアウトを済ませる。朝ごはんを求めて、ホテルすぐ隣の道の駅茂木へ。徒歩数分で着く道の駅は、地元の新鮮な野菜や特産品が並ぶ活気あるスポット。朝の空気はまだ少し涼しいものの、陽射しは夏そのもの。フードコーナーで地元産の野菜おにぎりと味噌汁のセットを見つけ、パートナーと一緒に外のベンチで朝食。地元の味にほっこりしながら、SLもおか号の午後乗車やその前の予定を話す。朝ごはんを終える頃には、体も頭もすっきり目覚めた。



SLもおか号の乗車は午後なので、午前中は茂木町にある昭和ふれあい博物館へ。道の駅から車で10分ほどの場所にある小さな博物館で、昭和時代の生活や文化を展示していると聞いて興味が湧いた。パートナーとタクシーで向かい、到着するとレトロな看板やポスターが出迎えてくれる。館内には昭和の家電、家具、懐かしいおもちゃやポスターがずらり。ラジカセや黒電話、駄菓子屋のガラス瓶を見て、パートナーと「こんなのあったね!」と笑い合う。地元のボランティアガイドさんが当時の暮らしをユーモアたっぷりに説明してくれて、まるで昭和にタイムスリップした気分。パートナーは特に昭和のアニメのポスターに夢中になり、私は古いラジオのデザインに魅了された。1時間半ほど見学して、昭和のノスタルジーに浸りながら、次の予定へ心が弾む。

13時頃、茂木駅へ移動してSLもおか号の乗車準備。駅にはすでに鉄道ファンや家族連れが集まり、汽笛の音が遠くから聞こえてくる。SLの黒い車体がホームに滑り込むと、思わず歓声が上がる。車内は木製の座席や真鍮の金具がレトロな雰囲気満点。パートナーと窓際の席に座り、窓を開けると夏の風が心地よく入ってくる。汽笛を鳴らしながらゆっくり走り出すSLは、茂木の緑豊かな田園風景や遠くの山々を眺めるのにぴったり。パートナーが「この揺れ、なんか落ち着くね」と言いながら写真を撮りまくる。車内販売で買った地元のクッキーをシェアし、約1時間の乗車時間を満喫。沿線の風景を楽しみながら、時折子供たちの興奮した声や他の乗客の笑い声が聞こえてきて、和やかな雰囲気に包まれる。下車後は駅近くのカフェでアイスコーヒーを飲みながら、SLの余韻に浸った。



SL乗車後、茂木を後にして帰路につく。電車の中で、パートナーと昭和博物館の懐かしい展示やSLの迫力について話が弾む。暑い一日だったけど、茂木の自然とレトロな体験に心から癒された。家に着くと、軽い夕食を作ってのんびり。今日の思い出を振り返りながら、来週の予定を軽く整理し、早めに休むことに。昭和の雰囲気とSLの旅、茂木の週末は最高の充電時間だった。