久しぶりに会社に行った。連休の谷間、所謂「中日」ってやつだ。朝、目覚ましに叩き起こされて、布団の中でしばらく葛藤した。GWのまったりした空気に慣れすぎた体が、まるで社会復帰を拒否しているかのようだった。結局、渋々起きて、いつものルーティンで準備。電車に乗る頃には、なんとか気持ちを切り替えたつもりだったけど、心のどこかで「5月病ってこういう感じか」とぼんやり思った。

会社に着くと、予想通りフロアはガラガラ。出社率、目視で3割くらい? みんな有給を取って連休を延ばしたんだろうな。羨ましい限りだ。デスクに座ってPCを立ち上げたものの、なんかこう、エンジンがかからない。免疫がついてると思ってたのに、大間違いだった。普段ならバリバリ進むタスクも、今日は妙に億劫に感じる。5月病って、こんな風にじわじわ精神を削ってくるのか。いや、連休のせいかもしれないけど。

特に緊急の仕事もない日だったから、午前中はメールの整理と、溜まってた資料にざっと目を通すくらいで終わった。普段なら「効率的に進めなきゃ!」って焦るんだけど、今日はそんな気分にもなれず。なんか、のんびりした空気が会社全体に漂ってる気がした。同僚も、コーヒー片手に「こんな日は無理しないのが一番だよね」なんて笑ってた。確かにその通りだ。

お昼は近くの定食屋で、久々にがっつりした生姜焼き定食を食べた。休暇中は家で軽い食事ばっかりだったから、こういう「外食の味」が妙に新鮮に感じた。午後は、ちょっとした会議があったけど、内容は軽め。リモート参加のメンバーもいたから、Zoom越しに「連休どう?」なんて雑談が飛び交って、会議というより井戸端会議みたいになってた。まあ、こういうゆるい時間も悪くない。

夕方近くになると、さすがに「何か成果を…」と少し焦り始めたけど、結局、細かいタスクをいくつか片付けただけで終了。まあ、こんな日もあるよね、って自分を納得させて、早めに退社。帰りの電車は行きよりさらに空いてて、窓の外をぼーっと眺めながら、連休後半の予定を考える余裕も出てきた。

帰宅後は、ソファに沈み込んでNetflixで適当なドラマを流しながら、今日のことを振り返った。なんというか、特別な出来事はないけど、のんびりした1日だったな。5月病の気配は感じつつも、こんな日があるからまた頑張れるのかも、なんてちょっと前向きに締めくくってみる。さて、連休後半はどう過ごそうかな。