今日は久しぶりに友人と渋谷でランチをする約束をしていた。4月に入り、春らしい陽気が心地よくて、なんだか気分も軽やか。せっかくの外出だし、しかも渋谷に行くんだから、少し気合を入れておしゃれをしようと思った。選んだのは赤のギンガムチェックのシャツに、白のボーダーのコットンニット、そして鮮やかな真っ青のカジュアルジャケット。鏡の前で何度かポーズをとって確認したけど、春らしい軽快さと自分らしさがいい感じにミックスされてて満足。友人に会ったら「ちょっと頑張りすぎじゃない?」なんて笑われるかもしれない。でも、普段は家で過ごすことが多いし、たまの1人でのお出かけ、それも渋谷なんだから、少し派手でも許してほしいなと思う。  

家を出て、電車に揺られながら渋谷に向かう。窓の外には桜がちらほら咲いていて、春の訪れを改めて感じた。渋谷に着くと、いつもの喧騒が迎えてくれて、ちょっと懐かしい気持ちに。友人と待ち合わせたのは駅近くのカフェの前。時間通りに到着して、少し待っていると、友人が笑顔で手を振って現れた。「おしゃれしてきたね!」とやっぱりちょっとからかわれたけど、悪くない気分だ。まずは公園通りにある小さなお店でランチをすることに。パスタランチを注文したんだけど、シンプルなトマトソースのパスタが意外と美味しくて、春の陽気と相まってほっこりした気持ちになった。友人と近況を話しながら、のんびり食事を楽しんだ。  




ランチの後は、近くで開催されているアウトドアのイベントに足を運んでみることに。会場に着くと、テントやキャンプ用品がずらりと並んでいて、結構な賑わい。友人は最近キャンプにハマっているらしく、目を輝かせながら「何かいいものないかな」と物色し始めた。私も興味本位で一緒に見て回ったけど、一番目を引いたのはジープのラングラーの悪路試乗会だった。45度くらいの急な段差を、車体が傾いて今にも横転しそうなギリギリのラインで走っていく姿は、見ているだけでドキドキした。試乗できるコーナーがあって、私も乗ってみたかったけど、列を見たら3時間待ちの表示。さすがにそこまで待つ気力はなくて、友人と「すごいねえ」と言いながら眺めるだけに留めた。




友人はキャンプグッズで何かお買い得なものがないか探していたみたいだけど、欲しいものはどれも値引きされてなくて、「やっぱりいいものは安くならないね」と苦笑い。結局、夕方まであれこれ見て回って、疲れたところで昼飲みをすることに。ビールを片手にイベントの感想を語り合って、のんびりした時間を過ごした。  

その後、用事を済ませたパートナーが渋谷で合流してきた。彼は「渋谷は俺の庭だから」と自信満々に言って、私たちを案内してくれることに。どこかおしゃれな店に連れて行ってくれるのかなと期待していたら、「天下一品に行きたい」と言い出した。こってりラーメンも嫌いじゃないけど、せっかくの渋谷なんだからもう少し雰囲気のいい店がいいなと思って、「おしゃれなところでお願い」とリクエスト。でも、彼の「まあまあ、歩きながら決めようぜ」という言葉に流されて、結局ぶらぶら歩きながら店を探すことに。最初は居酒屋で軽く一杯。次にビールパブでクラフトビールを試して、さらにはワインバーでグラスを傾けて、と梯子酒が続く。最後に私が楽しみにしていたゲイバーに行こうと提案したら、残念ながら閉店中の張り紙が。ちょっとがっかりしてしまって、そのまま解散することになった。  



パートナーはまだ花粉症がひどいみたいで、歩いている間もくしゃみを連発していた。一方、私は今年はだいぶ症状が落ち着いてきていて、彼の「つらいよ~」という声を聞きながら、内心ちょっと優越感を感じてしまった。帰り道、駅に向かう途中で見えた桜が本当にきれいで、花粉よけのメガネもマスクもなしにその美しさを堪能できたのが、今日一番の嬉しい瞬間だったかもしれない。春の空気を感じながら家に帰って、なんだか充実した1日だったなと振り返った。渋谷、また近いうちに来たいな。