今朝の朝刊コラムからの転載です。
…ここに載せてもいいんだろうか、と思いつつ、載せます。
ここの新聞社の新聞はちゃんと買って読んでますが、
(新聞店さん、いつもありがとう!!)
どこまで容認されるのか、ちゃんと勉強しないと
リンクと転載された記事は ここからです。
http://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=435615&comment_sub_id=0&category_id=146
ーーーーーーーーーーーーここより転載
中日春秋
2017/2/14 紙面から
八歳の少女を主人公にしたその映画は、北朝鮮の理想的な家庭生活を海外に紹介する作品になるはずだった。少なくとも、北朝鮮の当局者はそのつもりだった
▼だが、ロシアの映画監督マンスキー氏は、当局が撮影させようとする「一般的な家庭生活」が虚飾だと気づいていた。何げない家族の会話も、少女と友だちとのやりとりも、すべては当局の「演出」だった
▼だから、監督はカメラの録画スイッチを入れたままにして「演出」の様子まで記録し、検閲を巧妙に逃れて、フィルムを海外に持ち出した。それが今、名古屋などで公開されているドキュメンタリー映画『太陽の下で-真実の北朝鮮』だ
▼これもお得意の「演出」の一つだろう。北朝鮮が、日米首脳会談を待っていたかのように、新型の弾道ミサイルを発射した。十六日は故金正日(キムジョンイル)総書記の生誕七十五年。国の外と内に、「強国」ぶりを示したわけだ
▼しかしミサイルより、もっと寒々しく恐ろしいものを『太陽の下で』は白日の下にさらし出している。映画が描くのは、政府が子どもたちの心を、まるで粘土を型に入れるように、自分たちの思い通りに形づくっていく過程だ
▼「愛国心」と他国への憎悪を同時に覚え込ませる。何が好きで何がしたいのか、自ら感じ考える力を子どもたちから、徹底的に奪っていく。これこそ、未来を壊す「大量破壊兵器」である。
ーーーーーーーーー転載ここまで
このコラムでは、映画を通じて
政府が子どもたちの心を 思い通りになるように
「成型」していく様子が描かれています、
とあるけれど、
これはそのまま、
今の日本にも当てはまると思ったんですよね。
成形された心で、
子どもたちは何を見ていくのでしょう。
自分で決めて、自分でやってみる、
その当たり前のステップを大人が用意しないと、
こどもは成長できません。
今ある環境を 仕方がないとあきらめてしまわないように、
少しでも子どもたちを守りたい、育てたい、
伸びてほしい、と思うなら、
子どもの置かれている環境と同じ状態で、
自分でしてみてください。
子どもたちが大人たちの玩具にならないように、
誰かの奴隷にもならないように、
自分の足で立って、歩けるように、
自分も相手も尊重できるように…なるといいな。
そのために、誰にでもできることが、あると思っています。
どうか、どの子も、つらい目に合わないで済みますように。