「しゃばけ」で作品の映像化も果たした、畠中恵さんの小説。
アイスクリン強し。
勝手に女学生のお話かも?なんて連想しました。やはり切り離せません、甘きもの、そは西洋菓子と女学生。
一瞬、高利貸しの話かとも思いましたが(氷菓子=こおりがし、音から取った隠語だそうで)それでは帯のシュウクリームやワッフルともつながらないし。
さて、こちらは主人公は男性の菓子職人。
女学生ももちろん登場しますが、主人公は菓子職人ミナさん。
真様にしとこうかしらん、本人はそう呼ばれるのが嫌みたいだから。
時代は、明治の世も早20年。
文明開化の足音に追われ変わる世、変われない人。そんなものを美味しそうなお菓子と絡めて書く世界は、甘いだけではないけれど、でも優しいフィルターがかかります。
西洋菓子の原料は小麦。
先物相場にも、軍用乾麺麭(久々に漢字で見ました、パン!)の材料にも、使われる、『モノ』。
美味しいものの表と裏。
悲しい現実だけれども、
裏を極力小さくすることは、人の努力でいかにでもなること。
そう思わせてくれるところがいいです。
世相が、今の気分にどんぴしゃです。
是非、今のうちに読んでみてください。(笑)
