久々に面白い漫画を紹介してもらい、楽しい一気読み時間を堪能させてもらいました、サプリ。


で、今ちょっと気になる漫画を紹介したいかなぁ、と。


定期購読してる訳ではないんですが、待ち時間にふと手に取った雑誌にのっていた漫画。


新人さんのようです。コーラス、原色宝石図鑑。著者は 藤田 律。


私はまだ2?3?話見たっきりですが、凄くよかった。



* * * * * * *


宝石の訪問販売を手がけている営業マン。


その時々の主人公は、その営業マンが接した客たち。

営業マンの視点はないです。


水商売の女の子と、その常連客の社長。

女の子を気にいっているその客は、宝石を買って与えていたりするけれど、ちゃんと選んで渡した事はない。

やれば喜ぶ、程度の認識。

『高ければ文句はないはず』

ところがその女の子が、受け取らない。


偶然再会した宝石店を営む知りあいに、営業マンを寄越せ、買ってやる、そう言い出すも、

その方はどんな石がお好みですかと問われて何も思いつかない。


記憶を手繰り寄せ、ウィスキーが好き、暖かい色で、と言う言葉を思い出してその色の石を選び出す。

シトリン。

受け取らなかったサファイアに比べれば、ずっと安い石。


けれど、その女の子はその石を受け取った。



そんな調子の話が続く。


読んで感じるのは、営業マンのプロフェッショナルさ。

人の機微。


ノルマうん百万?売上うん千万?

その人が本当に欲しい、満足する石を、後悔せずに済む価格帯で、安心して所有できる売り方をする。


変ないい方かもしれないけど、宝石は女にとって不思議な力がある。


金額ではなく、その煌めきに、


自分がきらめくものを身に着ける価値がある、と思わせてくれる力。


誤魔化しではないささやかな自信、前向きな気力。


そんなものを一緒に売ることが出来るって、素晴らしい。


1万円のファッションリングから、カンマが3つ4つ付きそうな大物まで。

けばけば飾り立てる意味ではなく、臆病になりがちな自信の背を、ぽん、と押してくれる輝き。

だからできれば、丁寧に接客をし、値段に関わらず


『貴方の大切なこれからの一部』


そう扱ってくれるこの話の中の営業マンは素敵だ。


*文中のあらすじは1回きりしか読んでない話を思い出して書いたものなので、間違いが多々とあるかもしれません。

乞う、早期単行本化。