雨というのは、あまり嫌いではない。
仕事で出なければいけない、となるとまた話は別だけれど、
家の中にいると繭の中に包まれているような気持がする。
その繭、というのは、実は家なのかもしれないけれど。
雨だれの音、葉を打つ雫の音、様々な音が重なり合って、音のする外の広がりと音のない中との小さな距離が、内省する時間をくれる。
昔は、夏の雨の中、まるでスコール!という振りになると帰りがけの校庭に飛び出して、踊り狂っていたこともあった。
肌にはじける雨粒の重み。
余分な熱を中和するような、温みのある冷たさ。
まったくもう、といいながら頭を拭いてくれた友人。
もともとの不精が災いして、そんな友人との音信も途絶えて久しい。
折に触れて思い返しているのに、連絡を取らないのは、今更連絡とって、何を話せばよいのだろう、という怯懦なのかもしれない。
今持っている連絡先さえ、連絡が取れるものなのかもあやふやなのに。
そう思うと、切ない気持になるけれど、
あの時に感じた温かさはそのまま胸に残り、今でも私を暖めてくれる。
今、どうしているかな。
幸せかな。
今でも、あんな風に優しいんだろうな。
そんな知り合い、また作って生きたいな。
今度こそ、手を離さずに。
……雨の週末は、ちょっと無防備に、おセンチになるのでした。