デパ地下は大混雑。
もし、私が閉所恐怖性だったら、パニック起こすのではないか、とふと思った。
だって、小柄な私は十分埋まって、呼吸困難に陥りそうなのだ。
新しい職場に移って3週間、席の近い人以外は顔も名前も一致していない。
メールで、同じ部署の男性向けに共同購入しないか、とお誘いを受けたのであり難く、それには載らせて頂いた。
でも、その誘ってくださった女性たちと実際に話したことはほとんどない。
同じ部署とはいえ、仕事内容がまるきり違うのだ。
これをきっかけに話し掛けさせてもらおう。気分はナンパ前。
そういった経緯を踏まえ、私が購入に赴いたのは個人的に必要な分。
隣の部署の、庶務指導してくれた女性に軽~く感謝のモノを渡したいし、(気張っちゃうと重くなりそうだから軽めにしときます。)お菓子交換をしている処は見かけたことがあるので、甘いものはオッケーなはず。
事前チェックを繰り返し、(個人的に甘いものが好きなだけね、)菓乃実の杜のベイクドハート購入を決める。
手作りっぽい、ちょっぴりボソッとした感触と、感触だけで実はしっとりな焼き菓子。
小振りなハート型の中にはコロンと軽く甘煮された栗入り。
20代だったら、軽く探る感じで、気になる人に上げてたろうな…。
1個、コロンとミニバック入り。
重くないけど義理義理してない雰囲気。
身近な人用に8個購入。(自分用含む。w)
さて、お次は。
もらえなかったぁ、と泣き事をいってきた人間の為に、ちょっと張りこんでやるか、と捜索。
勿論、半分は私の取り分にするのだ。
いかにも、な有名ブランドはこの際パス。
…と思っていた。
…帝国ホテルのチョコが出ていた。
1個1個の包装は無骨。金の包みに黒地、クリーム地の巻き紙、『帝国ホテル』の明朝文字とロゴが入っているだけ。
ロイヤルブルーの箱に入って、紙製の箱の作りはすこぶる頑丈。
懐かしい雰囲気。そう、昔は晴の日と褻の日の区別が明確で、晴の日はこれでもか、というぐらいしっかりしたものを使ったものだ。
年に1度しか使わない重箱にも、本漆、螺鈿、鎗金、ちゃんと手を尽くした、自分たちで手が届く範囲でしっかりよいものを丁寧に扱っていた時代。
節目を意識した生活というのだろうか。
なにより、ここのマーブルチョコが好きなのだ。
白と黒のコントラスト。
中途半端なミルクは到底およばず、甘さくどさが先行してしまうようなホワイトチョコ交じりとは一線を画している。
躊躇なく、一番大きな箱を買った。
幸せは、自分とモノ(者・物)とのマリアージュ。