本日、近所の古本屋に立ち寄った際に、この本がたまたま目に入った。
内容はフクヤマ氏と浅田氏の対談をまとめたもの。
『歴史の終わり』といえば、日本でも相当な数が売れたそうだが、浅学の私は、読んだことがなかった。その為、この本を読めば、大まかな思想が理解できるのではないかと考えた。しかし、私の考えが甘かったようである。対談形式なので、読みやすいかと思ったのだが、議論の基盤となる知識が足りなさすぎた。そこで今回は、フクヤマ氏の言う「歴史の終わり」の大枠だけ把握することにする。
では、まず歴史は如何に形成され、変遷していくのか。氏は、歴史を政体・政治体制のあり方と同一視し、論を進めていく。そして弁証法的なアプローチを用いて解釈する。歴史は法則性を持ち、一つの終末へと進んでいく。こうした決定論的歴史観を採用した結果、最後に残る歴史(政治体制)こそが民主主義という訳だ。特に冷戦の集結は、世界を二分する政治的イデオロギー論争に決着が着いただけでなく、歴史が最終局面に達したことも示していたのである。そして、冷戦後の世界に生きる我々は、歴史以後の人間ということになる。
つづく
