世界は荒れようとしていた。こんなにも平和だ。

しかしそんな平和など秒にして散るだろう。

そんなとき、大地が揺らいだのだ。何故だろうか。

心音だって地響きだって聴こえやしない…すると時空の裂け目が亀裂をつくった。

 

なにか様子がおかしいことに気付いた主人公、クラッシュバンディクー。

その様子を確かめるために彼は準備を終え、アクアクと冒険に出発した。

 

アクアク「しかし、急じゃのう。あれからは平和だったのに。

しかしまたコルテックスがなにか悪巧みでも考えおったかのう」

アクアク「クラッシュ、わかっておるな?」

 

 

すると、クラッシュたちの前に変な亀裂が現れた。

アクアク「なんじゃ?」

すると何かがこっちに向かって飛んできたではないか!

???「ぶっはぁ…ぺぺぺ、砂埃がひでぇや。

まあいい、これでバンディクーなど…」

アクアク「な、なんじゃ?コルテックスが送りつけた手下か!?」

???「ふっ、初対面なのにずいぶんと知っている。

その通り、俺様はクランチ。スーパーバンディクーだ!

そこのお前とよく似ているだろう?それもそのはず。

コルテックスだかスクッテルコだかいうおやじに命令をされてるんだ。

お前をブチ倒すことだ!地球を守るなんてくだらないことはやめて、

俺様に倒されるがいい!!!」

アクアク「クラッシュ!なんだか知らんがヤバイのが来たようじゃ。

自分からやつの手下と名乗る上にお主をやっつけるつもりじゃ。

ここで大人しく倒されては元も子もないわ。一先ず逃げようじゃないか!

クランチ「おい、待てよ。俺様がここで逃がすと思うのか?残念だが俺様は

おやじから言われたことを最後までやらないと気がすまねぇんだ。

クラッシュというか、お前をここで倒さなければならない。

さあ、来い!

アクアク「クラッシュ!あやつの言う事を真剣に聞くな。

今はあんな変なやつなんかより先へ急ぐのが優先じゃ!」

クランチ「言ったはずだ。クラッシュ、お前をここから逃がすはずはない!!!

潔くクランチ様に倒されるんだぞごるぁ!!!!

 

クランチはクラッシュに向かって攫みかかろうとする、しかしなぜか

クラッシュの身体をすり抜けてしまうではないか。

クランチ「なっ!?す、すり抜けただと?!」

???「ふぅ、間に合ったか」

 

アクアク「誰じゃ?」

???「ああ、いきなりごめんよ。

君がクラッシュだね。有名だと聞いているよ。

オイラ達は君の力が貸してほしいんだ。

この変なのに倒されちゃ困るから。」

アクアク「お主はラニロリ?それにアカノ、イカイカ、カプナワ…」

カプナワ「フフフ、時の力はとても便利なものでね…ラニロリ、この子に

目的を教えてやりな」

ラニロリ「ああ、クラッシュ。落ち着いて聞いて。実は君の宿敵であろう

ネオ・コルテックスが時空を破壊しようと企んでいるんだ!時空を破壊されるということは

世界の歴史そのものがおかしくなってしまうことなんだ!それを阻止できるのがクラッシュ!

クラッシュの力が必要なんだ!」

アクアク「やはりコルテックスのやつめの仕業か。クラッシュよ。こうしてはおられぬ。

早速ともコルテックス博士のいるところまで急ぐとしようぞ。」

???「ちょっと待って。お兄ちゃん一人で出かけるの?」

アクアク「おっ、ココ。そうじゃな、クラッシュ一人でもつらいことがあろうとも。よかったら協力してくれないか」

ココ「当然よ。コルテックスを許せないし」

 

クランチ「ちょっと待てぇぇ!!!まるで俺がいなかったかのように堂々と話をすすめるなぁぁぁ!!!

ん?コルテックスだと?コルテックスは確か俺にクラッシュを倒して来いと指示したはずだ!なのに時空を破壊するだと?

そんな話はきいてねぇ。まるで俺様に変な仕事を投げただけじゃねーか?」

ココ「あなたは誰?」

クランチ「俺はクランチ。コルテックスの野郎にクラッシュをぼこぼこにできるように

改造されたスーパーバンディクー。なのにあのおやじは時空を破壊するなど変なことを

企んでいるんだぜ。全く」

ココ「あなた、ずいぶんと遠いところから来たようね。

なんだか私達に近い種族っていうか」

クランチ「まあ、バンディクーだからかな。

でもこれでは俺も納得いかねぇよ。コルテックスめ、もう許せん!

最初はクラッシュを倒すつもりで来たが、あのおやじが騙したからには

気が変わったぞ!」

カプナワ「ああっ、なんだい?!」

クランチ「婆さんよ、俺をあのでか頭のプリンやろうのところまで連れてってくれ。」

カプナワ「あんた一人で大丈夫なのかい?」

クランチ「もちろん、俺様はスーパーバンディクーだからな!」

カプナワ「あんたがそういうのなら。連れていってやるさ。」

 

こうしてクランチはコルテックスのいる次元に飛ばされていった

 

1996年代…ここは悪の科学者コルテックスの根城、鉄の城

 

ブリオ「コルテックス様。パワーはまだ不完全です。

ですが、このまま実験を継続するつもりですかぁぁ?」

コルテックス「言われたとおりにするんだ。細かいことは気にするな!」

 

コルテックス「ん?なんだ、向こうが騒がしい。

誰かが研究所に侵入でもしよったのか?」

ブリオ「ああああぁぁぁ!?こ、コルテックス様ぁ、大変です!

あれ、あれを?!」

コルテックス「なに!?」

モニターに映し出されたのはクランチ。なんとクランチは鉄の城に殴りこみ、

コルテックスを探しているようじゃ。

ブリオ「あ、あれ…この生物よりはるかに強そうですが」

コルテックス「気がかわった。あやつを実験しよう。

そしたら最強の動物軍団のリーダーになるのさ。とまぁこの私が

捕まえてみせようじゃないか」

 

 

 

数分後…

 

 

コルテックス「ギャおおおおおおおおおおおおおお!!!!!(悲鳴)

 

クランチ「悪りぃなおやじ。人を騙すなんてことをするからこうなるんだ。

よし、復讐はできたし、そろそろ元の時代に返るか。

こうしてクランチが悪の科学者を葬りました。そして平和になったんだとさ。めでたしめでたし。

 

 

アクアク「わしらの出番必要じゃったかのう??」

アカノ・イカイカ「俺達の台詞ねぇのかよ…」