オイラはクラッシュバンディクー…

今とない大事に追われているのだ!なにがって?

オイラの妹、ココがおかしくなっているんだ!なんでもオイラに好意を寄せているし、

結婚しろと迫ってくるんだ。いくら可愛い妹だから…さすがのオイラもな…。

と、簡単な説明はここまで。オイラの前に現れた姉ちゃんはなかなかのセクシー。

タウナに通ずるセクシーとも言えるかな。まあオイラとて可愛いけりゃなんでもいい!

 

 

「景気が悪いテーマパークかぁ…オイラ、テーマパークは

明るいもんだと思ってたぞ。でもタスマニア島に住んでから

そんな遊園地にいったことはないんだよなぁ、実は…」

「だから君の力が必要なんだ!

君の好きなリンゴもかわいい子ちゃんもいるんだよ?

三度も地球を救っている君になら期待できるわ、クラッシュ君!」

「いやぁ、それほどでもないって。わかった!

オイラがそのテーマパークとやらを明るいテーマパークにズバっと変えてみせるさ!」

「フフフ、その気でなくっちゃ」

「それでそのテーマパークはどこにあるんだ?」

 

姉ちゃんに連れられてオイラ、テーマパークまでに二時間は掛かった。

それほど遠い場所にあるということだ。そこはオイラのイメージしていた遊園地という

ものと掛け離れている。遊園地…どころか廃遊園地の間違いじゃないのか?!

一言で言えばゴーストタウンを想像すれば分かり易い有様だ。

こんなのでまだテーマパークは稼動しているってもんだ。なにがあってこのように

荒れているのか凄く気になる。

 

「ワクワクもドキドキもしなさそうなテーマパーク…」

「そうなのよ。前はすごく綺麗で良かった場所なのよ。ねぇ、この有様を

なんとかしてくれるかしら?」

「もちろんとも…とは言ったが、どうしたらいいのか…」

「クラッシュ君、このモーターワールドを適当に探索してきてくれない。

まだ私達だけでは全部みれてないの。お願い!」

「フフ、もちろんとも!で、最後に聞きたいがりんごと可愛い子ちゃんは

いるんだろうな?」

「もちろんよ。お願いね正義のヒーロー君!!」

 

 

姉ちゃんも悪くはない。オイラはがんばれば姉ちゃんに

誉めてもらえると思って、ウキウキしながらテーマパークの探索をはじめた。

しかしどこをみようが荒れはれた遊園地だ。廃墟同然なのだ。

瓦礫でいくつかのアトラクションがつぶれ、それらしき残骸が

あちらこちらに散らばっている。この遊園地で戦争が起きたんじゃないかと

思うレベルの有様なのだ。

ミステリーアイランド…トゥームタウン…どうやらこのテーマパークは

いろいろなエリアが存在していたようでカリブ海のような海賊の世界にエジプトを彷彿させる古代の

世界をテーマにしている。普通に稼動しているのなら普通に楽しめると思えるが、殆ど原形が残されておらず

アトラクションもエリアも世界の終末のような光景だった…

 

 

 

 

「ひどいなぁ…」

「このテーマパークを台無しにした原因がどこかにあるのか?

じゃないとなんとか解決しようとしても解決できないじゃん」

 

オイラはトゥームタウンで探索していた。そこはジャンプしたり、ダブルジャンプしたりできる

冒険感満載のエリア。しかしこの光景ではそのような気分には流石に浸れないのだ。

 

それっぽいのは見つからないのだ。

そうちょっと諦めていた頃…あるチラシらしきものに目が行く。

 

「なんだありゃ?この街関連のポスター的な?」

 

見てみるとカーニバルの宣伝のようなポスター。

普通のポスターと思ってみているとちょっと見られない不穏な文字分が…

「モーターワールド最大の危機!それを救えるのは哀れなバンディクート!

バンディクートを使い、モーターワールドを復旧させよう!フクロネズミがテーマパークの

危機を救うのだ!みなさんご協力を」

 

「だって…バンディクー…オイラのことか?」

「一見するとカーニバルの団員募集かと思った。

でもフクロネズミがサーカス団員なんて聞いたことがないや。

どうみても奴隷にするための物にしか見えないのだ。もしかして…オイラが

ここに連れて来られたってのは」

 

 

察しが良かった。

このような荒れようで、オイラに原因を探索させる。

探索させたのもなにかしらの時間稼ぎなのだろうか。オイラはここに

来てまんまんと踊らされていることに気付いた…オイラはすぐさま原因探しをやめた。

 

 

 

「ちょっと!クラッシュ君!なんで戻ってきるの?

原因探しは?」

「よくもオイラを騙したな!なぁにが原因だぁぁ!!オイラをこのテーマパークのために

コキ使うんだろう!その手には乗らないし、帰るぞ!」

 

「あら、バレちゃったのかしら。

フフフ、分かってないなクラッシュ君…」

「君には他にも必要なんだよ!製造のために…」

 

「え…製造?!」

 

 

このテーマパーク、まだ何かあるというのか…そしてオイラの運命は如何に…?!続く!